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クワガタ日記 2010

 2010年は、ミヤマクワガタを幼虫まで育てましたが、残念なことに夏になると幼虫は死んでしまいました。アカアシクワガタは幼虫に成長しています。来年、成虫になるかまだ分かりません。秋を過ぎると観察が不十分になってしまいました。

1月17日 ミヤマクワガタの幼虫を確認しました。

 昨年夏に捕まえたミヤマクワガタのメスが、秋に5つ卵を産みました。3つの卵を飼育瓶に、2つの卵を飼育ケースに入れました。これまでに飼育瓶では3匹の幼虫が育っていることを確認していました。
 今日、飼育ケースの底を見ると、2匹の幼虫が元気に育っていました。飼育ケースは屋外の日光が当たらない場所に置いていました。飼育瓶よりも成長が遅いようでした。ミヤマクワガタを育てるのは初めてです。うまく成虫まで育てたいと思います。

飼育ケースです。 ケースの底に幼虫が2匹いました。 飼育瓶の幼虫です。

2月3日 越冬中のヒラタクワガタと幼虫を確認しました。

 2005年夏に愛媛で捕まえたヒラタクワガタは継代飼育で5代目になります。飼育箱を探すと11匹の幼虫が誕生していました。4代目の成虫はオス・メスとも4匹ずついます。

小さめのオスです。 つがいで越冬していました。 産卵木に幼虫がいました。 飼育瓶に移します。 幼虫は11匹です。

2月7日 ノコギリクワガタの成虫がまだ生存しています。

 昨年夏に捕まえたノコギリクワガタの飼育箱を玄関に置いています。寒い日もありますが、玄関の磨りガラスごしに日が差すと温度は15度くらいになります。飼育箱の中はもう少し暖かいと思います。ノコギリクワガタのオスがめずらしく年を越しました。ノコギリクワガタは自然の中では秋になると死んでしまうので、とても不思議でした。

越冬しているノコギリクワガタ♂。

2月17日 ミヤマクワガタの幼虫のマットを交換しました。

 ミヤマクワガタの幼虫は元気に成長しています。玄関の下駄箱の下に置いていた飼育瓶3つのマットを交換しました。奈良オオクワセンターの「産卵飼育万能マット-スーパーマッシュN」が、ミヤマクワガタにも使えると書いてありましたので試しています。主にカブト用のマットのようです。瓶の4分の3くらいマットをつめ、その上に古いマットを入れて、その上に幼虫を置きました。幼虫を手で触らないように気を配りました。
 幼虫は成長が遅く、まだ2令幼虫でした。2年かけて成長するのかもしれません。

飼育瓶に入れました。 小さな幼虫です。 飼育用スプーンと比較しました。

4月14日 たくさんのノコギリクワガタの幼虫が成長しています。

 ノコギリクワガタの飼育ケースのマットの交換をしました。昨年活動したノコギリクワガタが生きていました。ノコギリクワガタの寿命は成虫で活動すると通常は1年ですので、長生きしています。幼虫は飼育瓶に1匹ずつ入れました。

越冬したノコギリクワガタのオスとメスです。 幼虫を飼育瓶に入れました。

5月8日 アカアシクワガタのメスが越冬しました。

 アカアシクワガタの飼育ケースのマットを交換しました。アカアシクワガタの幼虫は誕生していませんでした。メス2匹が越冬しました。
 前回はミヤマクワガタの飼育ケースに幼虫が3匹いましたが、2匹だけが成長していました。大きさはまだとても小さく、頭部が色がうすく小さい印象を受けました。繭玉(まゆだま)のような小さな部屋を作っていました。奈良オオクワセンターの「産卵飼育万能マット-スーパーマッシュN」マットというマットに交換して、元の日の当たらない屋外に置きました。

越冬したアカアシクワガタ♀ ミヤマクワガタの小さな幼虫 小さな部屋にいます。

6月6日 クワガタの成虫が活動を始めました。

 室温が25度を超えるようになり、クワガタの成虫が活動を始めました。昆虫ゼリーが少なくなったので交換しました。とうとうクワガタのシーズン到来です。ヒラタクワガタとコクワガタは愛媛県産で、ブリードを重ねて5年目になりました。ノコギリクワガタは昨年島根県西部で捕まえ、越冬しました。次の世代のノコギリクワガタの幼虫もたくさん育っています。

越冬したヒラタクワガタ♂ ヒラタクワガタ♀のサナギ 越冬したノコギリクワガタ♂ ノコギリクワガタの3令幼虫 コクワガタの3令幼虫

6月12日 今シーズン初めてのクワガタです。

 気温が高くなったので、今年初めて近くのキャンプ場へ行きました。ここにはコナラの大木や立ち枯れた大木がたくさんあり、クワガタにとってとても良い環境ができています。期待通り5匹のコクワガタに出会い、写真を撮りました。

コナラの大木が並んでいます。 コクワガタのつがいを発見。 左のオスが顔を見せました。 小さなコクワガタ♂ ウロにいるコクワガタ♂

6月17日 灯りの下にクワガタが集まっています。

 仕事の帰りに駐車場の外灯の下に集まっている昆虫を観察しました。コクワガタのオスが1匹、メスが1匹いました。コクワガタは3センチほどで立派なアゴをしていました。
 ダイエットコーラを買うために自動販売機に行くと、モリアオガエルが灯りにやってくる虫を待ち構えていました。モリアオガエルの色はアマガエルに似ています。大きさはトノサマガエルより大きいです。

外灯の下にコクワガタがいました。 自動販売機にモリアオガエルがいました。

6月26日 コナラのウロにコクワガタがいました。

 雨が降り続いています。気温が高かったので、いつものキャンプ場に行ってみました。傘をさしてコナラの林を、足もとにマムシがいないことを確かめながら歩きました。コナラのウロにコクワガタのオスの姿を見つけました。コナラの木から何かが落ちて、見てみると長いヘビで、アオダイショウでした。再び木の高いところまで登ってゆきました。

ウロにコクワガタがいました。
アオダイショウがコナラの大木を登っています。

7月12日 外灯の下でノコギリクワガタを見つけました。

 仕事の帰りに外灯の下を通ると、中歯型のノコギリクワガタがいました。家にはノコギリクワガタの幼虫がたくさん育っているので、今シーズンはノコギリクワガタは採集をせずに写真を撮るだけにしています。コクワガタとヒラタクワガタに続いて、とうとうノコギリクワガタも採集の対象から外れました。そばにクワガタが住む森があれば、クワガタはかなり身近な存在になります。

外灯の下にノコギリクワガタがいました。

7月18日 今年もヤナギにアカアシクワガタがいました。

 昨日からとても暑くなり、平地の気温は日中には30度を超えています。今日は小学生の息子といっしょに、去年たくさんアカアシクワガタとノコギリクワガタがいた川沿いのヤナギを見に行きました。標高が高いので、気温は24度と涼しい環境でした。アカアシクワガタのつがいが枝にいましたので、昆虫網を下に受けるようにして捕まえました。木を揺らすとポトポトと草むらにクワガタが落ちて、そのうち1匹だけ写真を撮ることができました。

ヤナギにアカアシクワガタがいました。 捕まえたつがいです。

7月19日 アカアシクワガタの幼虫が誕生しました。

 昨年の夏に捕まえたアカアシクワガタのケースのマットを交換しました。産卵木が柔らかくなっていたので、3本のうち1本をくずすと幼虫がたくさんいました。幼虫のいる産卵木はそのままにして、新しいマットと新しい産卵木を入れました。アカアシクワガタの幼虫は初めてでしたので、とてもうれしく思いました。
 アカアシクワガタは気温が低い環境が適しています。飼育ケースを日陰で風通しの良い場所に置き、ケースの下に水を張って豆絞り(布)をかぶせて蒸散熱で冷やすようにしました。

母虫が1匹生きています。
黄土色の幼虫のフンがあり、くずすと幼虫が4匹いました。 暑さ対策をしました。

7月25日 コナラのウロにスジクワガタを見つけました。

 いつものキャンプ場で、コナラのウロに小さなスジクワガタのつがいを見つけました。2008年に初めて小さなスジクワガタのオスを見つけたときには、コクワガタとの違いが分かりませんでした。2009年には、つがいを見つけましたが、持って帰るときに車内の温度が高かったためか、家に帰ったときには死んでしまい、本当に残念でした。今回は初めて無事に持って帰ることができたので、さっそく飼育を始めました。スジクワガタの飼育は初めてです。うまく次の世代を育てたいと思います。
 このキャンプ場にはコナラの大木が多いのですが、5本に1本ほどが「ナラ枯れ」になっています。幹の1メートル以下の高さで、穿孔した虫が木くずを出していました。見上げると緑の葉が枯れてしまい、この夏にナラ枯れが広がったことが分かりました。クワガタが住むの環境としては悪くなりそうです。

オスのアゴの形とメスのすじでスジクワガタだと分かりました。 木くずが落ちています。

7月28日 ミヤマクワガタの幼虫が元気に育っています。

 昨年夏に灯火採集で捕まえたミヤマクワガタのメスが、卵を5つ生みました。そのうち幼虫3匹を飼育瓶で育て、2匹を飼育ケースで育てています。飼育瓶に詰めた発酵マットを2月から取り替えていなかったので、元気に育っているかどうか心配でした。飼育瓶の発酵マットを少しずつドライバーやクワガタ飼育用の大きなスプーンを使って掘りました。最初の飼育瓶は中ほどに3令幼虫がいて、残りの2匹はフタのすぐ下にいました。飼育瓶に新しいカブトムシ飼育用のマットを瓶の6割ほど詰めて、3割ほど上に古いマットを詰めました。スプーンを使って、ていねいに幼虫を飼育瓶に戻しました。
 ミヤマクワガタの幼虫は、全体に毛が多く、体の横にある斑点がはっきりしています。アゴの間に色の薄い鼻のような部分があり、その下には鼻ヒゲにように見えるところがありました。初めてのミヤマクワガタのブリードです。今のところ元気に育っています。

飼育瓶の中ほどにいました。 2匹はフタの下にいました。 斑点がはっきりしています。 鼻ヒゲのようです。

8月8日 猛暑のためにナラ枯れの被害が広がっています。

 猛暑が続いています。雨が少ないため、今シーズンはクワガタの数が少ないようです。樹液に集まるクワガタも、灯火にやってくるクワガタも少なくなっています。
 山を見ると、ナラ枯れを起こした木が目立つようになりました。キャンプ場の大きなコナラが何本も枯れています。木の幹には、ナラ枯れの原因となるカシノナガキクイムシの幼虫と成虫が出すフロスという木のクズがたくさん見られます。枯れたコナラはクワガタの幼虫を育てますが、成虫が集まるコナラの大木が枯れることを残念に思いました。

茶色の木が目立ちます。 コナラの葉が枯れています。 フロスが出ています。 立ち枯れたコナラです。

9月 暑くなりミヤマクワガタの幼虫は死んでしまいました。

 昨年生まれたミヤマクワガタの幼虫を下駄箱の下と屋外の日陰で飼育していました。8月に玄関は37度を越え、幼虫は飼育瓶の中で死んでしまいました。屋外の日陰も高温が続き、飼育ケースの中で残念ながら死んでしまいました。ミヤマクワガタは涼しいところで育つクワガタです。厚さ対策が難しいと感じました。

9月20日 アカアシクワガタの幼虫が育っています。

 アカアシクワガタを育てている飼育ケースのマットを交換しました。昨年生まれた幼虫は15匹いました。アカアシクワガタの幼虫はコクワガタの幼虫と同じくらいのサイズで小柄です。今年捕まえた成虫はオス・メスともに元気でした。

マットを交換しました。 小さな幼虫です。 成虫は元気にしています。

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