ヒラタクワガタDorcus titanus pilifer
 ヒラタクワガタはその名の通り、とても平べったい体つきです。東南アジアに広く分布し、国産ヒラタクワガタは比較的小さいです。暖かい地方に多く、関東地方では珍しいそうです。
岡山県産♂50mm 3年目の夏まで生きました。一番大きいクワガタだったので、「ヒラタさま」と呼んでいました。 ブリード♂65mm アゴが力強いです。
コナラの樹液が出ている木のすきまにいました。 愛媛県産♀ メスの前足はラッパズボンみたいです。 幼虫から育てたカブトムシとブリードしたヒラタクワガタ
ブリードで雌雄一体のクワガタが生まれ、驚きました。 ヒラタクワガタの幼虫はコクワガタの幼虫よりも大きいです。
ヒラタクワガタの卵 産卵木を食べている2令幼虫です。 強そうなアゴです。
 これまで、岡山県井原市、愛媛県宇和島市、愛媛県鬼北町、愛媛県愛南町、島根県西部でヒラタクワガタを採集しました。オスはすべてルッキング(見回り)採集でした。樹液が出ているクヌギのウロ(あな)にひそんでいて、細い棒でクワガタを追い出すようにして捕まえました。メスはすべて灯火採集でした。鬼北町では家の前に飛んできました。愛南町では僧都川の橋に明るい外灯があり、その下でメスを採集しました。
 ヒラタクワガタのブリード(飼育)はあまり難しくありません。ただ、オスは攻撃性が強く、怒ると強くはさみます。小さな子供がさわる時には、大人が注意しないといけません。私の息子はブリードした63mmのオスに指をはさまれて、血が出ました。オスとメスを一度に飼育ケースに入れると、オスは怒ってメスを殺してしまいます。オスを先にケースに入れて、オスが自分の隠れ場所を見つけるまで、1週間ほどたってメスを入れた方が良いようです。ブリード環境では幼虫は翌年の夏には成虫になります。
 寒い時期には保温するとヒラタクワガタは長生きします。私はヒーターをインターネットの通信販売で購入しました。ヒーターを使う時は、マットが乾燥しないように時々霧をふいて管理します。今のところ3度の夏を迎えたクワガタが一番の長生きです。

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