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口唇口蓋裂2
治療の方法やタイミングなどは千葉こども病院の例です。

新生児期

形成外科へ初診  
       
口唇裂、口蓋裂の程度の診断。手術、今後の治療スケジュールの説明。       
・ 言語治療士の診察:将来の言語発達の評価のための基本診察、発達の評価等。
                                 <病院により異なります>
・ 小児科へ紹介・合併症のチェッ ク。<病院により異なります>
・ 耳鼻科へ紹介:耳、のど、鼻の診察。<病院により異なります>
・ 哺乳障害の程度の把握:哺乳障害の場合、哺乳指導を行なう。        
・ 定期的に診察の上、哺乳状態、体重増加の程度をチェックして手術予定をたてます。 
  完全唇顎口蓋裂の場合は、歯科の協力で口蓋床を使用しています。
  耳鼻科に紹介して、滲出性中耳炎の管理をして頂きます。
  言語聴覚士が早期より、診察します。

生後3ヵ月

初回口唇形術手術のため入院

・全身麻酔で手術を行います。
  目安として、体重が6kg以上で手術時期を決めますが、全身状態が良ければ6kg以下でも問題あり ません。ただし、心臓などの全身的な病気がある場合は、その治療を優先して口唇の手術を延期す る場合もあります。        
・ 口唇形成手術は、単に割れている唇を縫い合わせるだけでなく、口唇を構成する口輪筋(口の周り を囲む筋肉)を正常な形に縫合します。こうすることによって機能回復を目指します。          ・両側口唇裂の場合には、裂の広さや、中央の口唇の突出の状況に応じて両側を一度に手術する場 合と、左右別々に手術する場合があります。
  術後は外来にてキズあとの状態をチェックします。 口蓋床を使用している場合は、3ヶ月では顎矯正 効果が不十分ですので、4から5ヶ月めに顎形態の改善が得られるまで、口蓋床管理をつづけます。  口唇形成手術時に軟口蓋の閉鎖を行います 両側唇裂は、原則として左右同時に閉鎖を行います。

生後1歳前後

口蓋形成術

・口蓋形成術は口蓋裂の程度によりいくつかの手術法のなかから、患者さんにあったものを選択して  行います。
・ 口蓋裂手術は、単に裂を閉じるのではなく、言葉を話したりすることに重要な「鼻咽腔閉鎖機能」を  得るために行われます。
  軟口蓋裂は全身状態に問題なければ、1歳ごろに手術をします。 唇裂と同時に軟口蓋を閉鎖した  場合は、1歳半から2歳までに硬口蓋を閉鎖。
  ピエールロバン症候群などを合併した、おおきな硬軟口蓋裂のばあい、軟口蓋のみを先行閉鎖する 二期的手術を行う場合もあります。
  耳鼻科による滲出性(しんしゅつせい)中耳炎の管理
・ 口蓋裂があると滲出性中耳炎を起こしやすく(約90%以上)、時に難聴を来すこともあります。耳鼻  咽喉科専門医による定期的な診察を受ける必要があります。 

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