Episode T

4 ミルク飲んでよ

父と母が語る憧太物語

 10月11日に退院してからの毎日、毎回の授乳量、飲むのに掛かった時間、一日の総授乳量を欠かさずに付けている。その理由として、心肺の症状を考えたときに水分の取りすぎは良くないということから毎日の授乳制限がされているということ、それともう一つ、心不全の症状として哺乳量の低下がみられるということ、これらのことがあり、毎日、毎回の授乳量の記録は徹底して行った。
 退院前に練習していた胃へのチューブによる授乳は、退院直前になって、なんとか口から哺乳できるようになったということで、実行せずにすべて哺乳瓶での授乳となる。

 10/11合計290ml 10/12合計260ml 10/13合計330ml・・・NICUから退院したころは一回の授乳量を50mlに制限されていた。そして一日最大400まで。しかし、一度の授乳量は20mlのこともあれば5mlしか飲まないことも。これでは成長出来ないのではないのか・・・。不安が募った。口蓋裂があってもプレートをしているのでそれほど影響はないようだ。やはり、飲めないのは心臓が原因のようだった.   
 しかし、11月に入る頃からは授乳量も安定して400までいくことは稀としても、いつもそれに近い量を飲むことができだした。
  そのうちに、特に上限を設けずに飲めるだけ飲ましていい、と医師からの指示がある。11月後半、400を超えてコンスタントに飲むことができるようになり、一安心。

 しかし、どういう訳か、パタリと飲めなくなる時期が時々訪れる。20mlほどを飲んだかと思うと大泣きを始め、授乳にならないようなことが時々ある。そうなると、いろいろと授乳のやり方を変えてみる。結局これという改善策はなかった。時期が過ぎればまた飲みだす。このようなことが起こるたびに、心不全の兆候かと、これもまた不安となる。次の受診までまだ数日あるが、主治医に連絡すべきかどうかいつも迷った。

 結局、心臓手術直前まで、一度の授乳量・平均80ml、一日の総授乳量は平均400mlくらいだった。
・・・増えない授乳量、近づく手術、体重は手術に向けて少しでも多いほうがいい。生まれて五ヶ月が来る。しかし、 体重は4000gにならない。
 

                                             つづく

                                            

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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