虚空蔵求聞持法

爰に一の沙門あり。余に『虚空蔵聞持法』を呈す。
その経に説く、「若し人、法に依って此の真言、一百万遍を誦すれば、
即ち一切の教法の文義暗記するを得」と。
焉に大聖の誠言を信じて(略)勤念す。
谷、響きを惜しまず、明星来影す。      弘法大師 『三教指帰』

写真集
求聞持法 修行記

開白 平成13年5月16日
結願 平成13年7月 6日 月蝕

道場 日内山奥之院道場(香川県さぬき市)
行法伝授  山崎泰廣大僧正(神戸 常光院)
証明師   吉田光佑僧正 (日内山奥之院)
行者    大瀧清延

日内山求聞持堂

「修行中につき固く入山禁ず」の立看板
  行者は世間から一切隔離されます。

行者参篭所

虚空蔵求聞持法は、真言宗の修行法の中でも非常に厳しいもののひとつです。虚空蔵菩薩の御真言

「のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おんありきゃ まりぼり そわか」

を50日間で100万遍念誦するのです。山中にたった一人でお篭りし、1日1食のソバガキで生命をつないで、ひたすら本尊・虚空蔵菩薩を念じ続けます。
ご縁あって、大瀧清延も修行させて頂きました。