爰に一の沙門あり。余に『虚空蔵聞持法』を呈す。
その経に説く、「若し人、法に依って此の真言、一百万遍を誦すれば、
即ち一切の教法の文義暗記するを得」と。
焉に大聖の誠言を信じて(略)勤念す。
谷、響きを惜しまず、明星来影す。 弘法大師 『三教指帰』
日内山求聞持堂
行者参篭所
虚空蔵求聞持法は、真言宗の修行法の中でも非常に厳しいもののひとつです。虚空蔵菩薩の御真言
「のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おんありきゃ まりぼり そわか」
を50日間で100万遍念誦するのです。山中にたった一人でお篭りし、1日1食のソバガキで生命をつないで、ひたすら本尊・虚空蔵菩薩を念じ続けます。
ご縁あって、大瀧清延も修行させて頂きました。