ご協力お願いします。


 私は、昨年2月第2次イラク市民調査団の一員としてイラクを訪問しました。そこでイラクの人々と交流し、また湾岸戦争時空襲を受け1000人余りの人が犠牲になりました。アメリヤ・シェルターを視察し、そしてその戦争で使用された劣化ウラン弾の被害で白血病や癌に冒された子どもたちが多く入院する病院を訪れました。そこで、これまであまり知らされていなかった湾岸戦争の実態や、それ以降続けられてきた経済制裁の及ぼす状況の深刻さについて、自分の無知を恥じ、そして憤りを覚えました。
 心から平和を願っているイラクの人々、癌の末期で苦しそうにベットに横たわる子どもと何もしてやれず深い悲しみの中にいる家族、「薬が医療機器があればこの子たちを救えるのに」と悔しさをにじませながら話す医師、この人々に少しでも寄り添えることができたらと「セイブ・ザ・イラクドチルドレン・広島」を設立することとしました。同じ思いで立ち上げられた「セイブ・ザ・イラクドチルドレン・名古屋」は、既に活動を開始しています。
 広島の関係団体と連携して、今後の諸活動を進めて行きます。具体的には必要な医薬品や医療機器の差し入れ、イラク医師の日本への研修招聘などを助けることを第一歩にと考えています。
 ぶしつけではございますが、寄付口座の郵便振替番号は次の通りです。金額のいかんにかかわらずご協力いただければ幸甚に存じます。

    <郵便振替>
       口座番号   01370−3−78607   『手数料振込人払い』(90円)
       口座名称   セイブ・ザ・イラクチルドレン・広島


  国際平和とイラクの子どもたちの健やかな成長を願う人は誰でも会員になれます。今後も何らかの形でこの問題に関わってもいいと思われる方は、その旨振込表記載していただければと存じます。


                                         2003年3月
                                         セイブ・ザ・イラクチルドレン・広島
                                         設立代表  大 江 厚 子
                                         (TEL/FAX 0826-28-2629)

イラクの医師を広島で研修!にご協力を
 

 私は、昨年2月『イラク市民調査団』の一員として、米英軍の攻撃が始まる前のイラクを訪れました。

そこはとても穏やかで、普通の生活がありました。(もちろんサダム・フセイン大統領による独裁、圧政は国民を縛っていましたが。)

しかし病院を見舞うと、1991年の湾岸戦争で使用された劣化ウラン弾と思われる放射性被害で、白血病や癌が多発していました。

そして経済制裁で医薬品が輸入できないため、多くの命が失われていました。病気で苦しんでいる人たちの姿や,「取材や写真よりも

薬がほしい」と訴えられた医師の言葉に突き動かされ,調査団の何人かは日本に帰り支援組織を立ち上げました。広島でも『セイブ・

ザ・イラクチルドレン・広島』を組織し、募金活動を始め、お寄せいただいた募金で6月と11月に、名古屋・東京のグループととも

に医薬品を届けました。

 しかし、経済制裁は医薬品の不足だけではなく、医師の研修の機会をも奪っていました。イラクの病院では医師の医療技術を向上させ

たいという強い希望があります。

今年1月、名古屋で2名の白血病専門医の研修を引き受けました。そしてもう1名の小児白血病の専門医の研修を広島で実現したいと

準備に入っています。

このプロジェクトは経費のすべてを募金で賄い、公的支援はありません。(研修自体は研修先の広島大学病院が負担して下さいます。)

イラク医師の日本での研修につきましてご理解いただきご協力くださいますよう、よろしくお願いいたします。

   
 名古屋に研修に来ている医師の言葉
      イラクは絶望しかないと思っていたが、こうやって日本の皆様の支援で研修ができて、希望がはじめて持てた。感謝でいっぱいです。


    <郵便振替>
       口座番号    01370−3−78607   「手数料振込人払い」(90円)
       口座名称    セイブ・ザ・イラクチルドレン・広島



                                          2004年1月
                                          セイブ・ザ・イラクチルドレン・広島
                                          設立代表  大 江 厚 子
                                          (TEL/FAX 0826-28-2629)

 

 趣意書

 時下,益々ご健勝のこととお慶び申し上げます この度,広島大学医学部・歯学部附属病院血液小児科におきましてイラク共和国より小児科医師(フサーム・マフマード・サリッヒ医師)の研修を引き受けることとなりました。イラクの国際的立場,現状につきましてはみなさまご周知のことと存じます。正確な疫学的な証拠はございませんが,イラクでは1991年の湾岸戦争後,子どもの白血病や子どものがんの発生が以前よりは増加傾向にあるとのことで,治療を受けなければならない子どもたちが苦しんでいる現状です。イラク共和国での小児医療の状況につきまして,広島で組織されましたNPO組織「セイブ・ザ・イラクチルドレン・広島」の代表,大江さんによりますと,医療物資の不足,医療環境の劣悪化のみならず医療技術の向上の機会不足も深刻となっているようです。

 医療技術の向上を目的とされ,今年1月から名古屋大学医学部附属病院小児科で2名のイラク共和国より白血病専門の小児科医師の研修と同

時に1名のイラクの白血病患児が日本の白血病治療プロトコールに従った治療を受けておられます。今回の広島大学医学部・歯学部附属病院

血液小児科にて研修を予定されておりますバスラ小児病院の医師はこの子どもの主治医でもあります。イラクでの白血病の多発が放射線に起因

しているかは不明ですが,被爆地広島での小児白血病治療に関する研修をお引き受けすることは広島で小児血液腫瘍疾患の治療に携わっている

私どもの責務の一つと考えております。今回のプロジェクトはすべて,『セイブ・ザ・イラクチルドレン・広島』を中心とした募金でまかなわれ,「がんの

子供を守る会広島」のご協力をいただいております。

 このような状況を鑑みていただき,イラク小児科医師の広島での研修のための渡航費,滞在費にあてるための募金にご賛同いただければ幸いと存じます。出費多端な折から誠に申し訳ありませんが,ご協力何卒よろしくお願い申し上げます。

平成16年3月

                    広島大学大学院医歯薬学総合研究科

                    展開医科学専攻病態情報医科学講座小児科学

                       教授 小林 正夫

 



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