鏡に、観夢の姿が映っている。 観夢は無表情のまま、黙って俺と女を見ている。 俺は鏡の中の観夢と視線を合わせたまま、女の中に吐き捨てた…。 |
〜さくら番外編『月星天』より〜 |
東屋第二の専属絵師、まにのふのアナログ作品です。 これはまだ、まにのふが正式に東屋のスタッフではなかった頃に描かれたもの。 彼女が『さくら散りなむ後のかたみに…』を読んで、独自にイメージした観夢です。 壁際に放り投げられた操り人形のような少女。 指を血に染め、うつろな眼から涙を流す「殺戮人形」…。 この作品のレタッチは、当初、まにのふ自身が行っていました。 そのオリジナルヴァージョンは『マニキノコスキ』にあります。 秋歩的には、この絵の「力強いタッチ」が気に入ったので、そこを強調してみました。 |