でも…先生はいつも苦しそうだ。 夜中に、うめき声で目が覚めるときもある。 先生が夢にうなされていて…涙を流している。 そんなとき、私はそっと先生を抱きしめる。 (…ねぇ、先生?) もう何も考えないで。私だけを見ていて。 私はここにいる。先生のそばにいるから。 |
〜『梅の花、色は見えねど…』より〜 |
「其は未だ孵化せざる者」と対になる絵です。 草馬先生の赤い服は、彼が『血』に縛られていることの暗示。 繭の白い服は、何にでも染まりそうで何にも染まらないことの暗示。 彼らがいつか判りあえる日は来るんでしょうか…。 この絵は、雑誌『an-an』2001.4.20号のグラビアを元にしました。 モデルは中山美穂さんと豊川悦司さん。 ムードのある写真だったのでいつか描こうと思っていたものです。 そのせいか繭が妙にお姉さんっぽいかな(苦笑) 繭と草馬先生のカップルはエロティックなので描いていて楽しいです(笑) |