るりかとアイオリアの対戦内容は「格闘ゲーム合戦」である。
光速の動きを身につけている黄金聖闘士の方が圧倒的に有利と思われていたが……。
アイオリア「くっ、何と言うことだ……! 黄金聖闘士ともあろうこの俺が、何の変哲もないごく普通の女の子にここまで押されるとは……!
……ああっ! どうしてこういうタイミングで、こんな技が暴発するんだ!」
星矢「あ〜もうそこはそうじゃないってばアイオリア!
ここは立ち中Pをキャンセルしてから超必殺技を……」
アイオリア「その肝心の超必殺技が複雑すぎるコマンドだから出せないのだ!
ええい、一昔前までは昇竜拳が出せるだけで何とかなったというのに……」
星矢「いつの時代の話をしているんだよ……(呆)。」
困り果てているアイオリアを後目に、るりかはとどめの準備に入っていた。
るりか「いっくよ〜、とどめの一撃、スーパーコンボ!!」
アイオリア「くそっ、黄金の意地にかけて……うわあああああああ!」
結局、アイオリアはあけぼのフィニッシュ(超必殺技などで勝負を決めた場合、背景が太陽のごとき絵になるゲームではこう呼ばれる)で敗北というこの上ない屈辱(by黒サガ)を味わう羽目となった。
しかも問題なのは、これが始めてではないと言うことだ。
るりか「やった〜! これで12連勝♪」
アイオリア「ううっ……。黄金聖闘士ともあろう者が、ゲームとはいえ普通の女の子に12連敗もしてしまうとは……。
そしてあけぼのフィニッシュはこれで8回目……。ハァ……」
星矢「……ま、まぁ……、プレステのコントローラーじゃ必殺技のコマンドは入力しにくいし……。」
アイオリア「いや、スティックでも結果は同じだっただろう。
何しろ、最初の試合でスティックを見事にへし折ってしまったからな……。」
星矢「あ、そう言えばそうだった」
デスマスク「……全く、素直に隠しキャラか俺様が用意してやった裏技コントローラー(※一昔前にあった、必殺技コマンドを記憶して自動入力してくれるコントローラー。プレステにあるかどうかは謎だが……)を使えば、ここまでぼろ負けすることはなかったのにな……」
アイオリア「なっ……! 何を言うか貴様!!
正々堂々戦うのが俺の信条だ! 隠しキャラや裏技コントローラーなど言語道断!!
最弱キャラで完全勝利してこそ意味のある勝利だ!!」
デスマスク「ハッ! 言ってくれるなアイオリア! 今から俺様が貴様の代わりに戦って、貴様のポリシーを完全否定してやる!!良いな小娘!!」
るりか「うん、いいよ。」
こうして強引に割り込んだデスマスクであったが、ありとあらゆる卑怯な手を使ったにもかかわらず
デスマスク「あじゃぱー!!」
あっさりと敗北してしまうのであった(苦笑)
デスマスク「くっ、くそっ……。もう一度勝負だ!!」
るりか「いいよ。でも今度は、負けた方がアイオリアと交代ね。」
……こうして、るりかとアイオリアの勝負は、デスマスクをも巻き込む三つ巴の戦いとなった……
白サガ「……君たち、ゲームばかりやっていたら体に毒だぞ。
せめて、1時間やったら30分は休憩をとらねば……」
カノン「(小声)……この偽善者め……。
貴様はいつから高橋名人になったのだ……」