近所の書店で、先日 こんな写真集を見つけた。
幼少のみぎりから、更には旧制中学への通学の足として、慣れ親しんできた
西大寺軽便鉄道。 通称”軽便”である。 そして、今も かつての沿線近くに
住む者にとっては懐かしさ一入のものがある。
表紙 現在 西大寺の両備バスセンターの表に展示されている車両で、我々の
中学生当時最新型であった。
デッキには、小荷物はもちろん 自転車も積むことができた。
ここに積まれているのは、数匹の犬のようだ。
会陽の時など、超満員で デッキは鈴なり、さらには屋根の上まで乗る人も・・・。
それでも なんのおとがめもないおおらかな時代ではあった。
SL全盛時代には、小さな機関区も、それなりの活気があったようだ。
昭和の始めころから、気動車が取り入れられて 朝夕のラッシュ時には
このような編成だった。
デッキには自転車が積まれている。
戦局が厳しくなると、薪からガスを発生させてガソリンの代用としながらも、
健気に走り続けた。
そして、昭和37年 国鉄赤穂線の全線開通によって、多くの人々に惜し
まれながら、明治45年以来 50年の幕を閉じることとなった。
本書の紹介
発行所:株)ネコ・パブリッシング рO3−5723−6013
URL http://www.neko.co.jp/
書籍名 「RM LIBRARY 89 西大寺鉄道」
おわり