和気アルプス1日回峰記

平成18.3.25

まれに見る好天に恵まれたこの日。
ほどほどの年齢をくった13人の仲間が、和気アルプスの1日回峰に挑戦した。
リーダーは、山の神様から上級職の免状を貰ったようなベテランである。

和気アルプスは、鵜飼谷温泉を 丁度半円形に取り囲むように存在する連山で、
その南端が 和文字山である。 標高は、最高のところで 274メートルと聞く。
登山口から少し登ると、岩屋の中に投入れられたように建つ観音堂があった。
ここのところ この会は、投入堂づいているようだ。
それぞれに 行程の無事を祈って、さらに登り始める。         そして・・・
やがて、たかが和気アルプスとなめてかかったのが、大きな間違いであったことに
気づかされる。
尾根づたいの急なアップダウンの連続には もうケッコーと悲鳴を上げたくなった。
一行の中には、マタギの子孫のような方が何人かいらっしゃって、あっという間に
水をあけられてしまう。 さすがに、年齢相応の体力の衰えを思い知らされる1日
ではあった。
それでも、山の頂にたどり着くたびに、視界が開けて、久しぶりの良い汗に、山の
風が爽やかだった。
最後の下りには、いよいよ限界を感じたけれども、ここまで来て下りないと言うわけ
にもいかず、最後の力を振り絞る。 その分、達成感もまた一入のものがあった。
最後に、同行のみなさんの暖かいサポートに 有難うを云いたい

この岩屋に観音堂はよく似合う。
お蔭で、多少すべったりころんだり
しながらも、無事下山できた。

上り詰めると、和文字山の頂上に
でる。
京都の大文字の送り火に習ったもので、その名残を十分に留めていた。

コースは 向こうの尾根つたいに
のびて行く

眼下に和気町の中心部が望める。
額に汗しながらも、みんなで好天を喜び合う

和気アルプスはまさに岩山である。
尾根伝いの道は延々と続く。
多少厳しくとも、楽しいコースでは
ある

見晴らしの良い頂に腰を下ろして
コンビニの握飯をほおばり、元気
を取り戻す。

ここまでくれば、最後のなが〜い
下りの難所がもう近い。
どうもお疲れ様でした。

険しい尾根伝いの道は、まだまだ
尽きそうにない。
最後尾をよたよたと ただ歩く。

来し方を振り返りながら、云うに
云われぬ爽快感にひたる一時。
まさに 山歩きの妙味であろう。