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情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA

AT OSAKA

ON AUGUST 2.2003

ライン


 82日土曜日。暑い。先月までの連日の灰色の空模様はまるで誰かさんのきまぐれな冗談であったのかと思えるほど太陽は強い陽射しを容赦なく我々に浴びせかける。そんな太陽の厳しい洗礼を受けながら、開演15分前に会場となる万博記念公園もみじ川芝生広場へ。すでに会場は当たり前のように多くの音楽ファンによって占拠され、気分も高揚してきます。 

 『情熱大陸 SPECIAL LIVE』。昨年から始まったらしいこの企画。今年は夏の野外イベントとして進化した模様(?)。コンセプトは葉加瀬太郎さん曰く「恋人たちや家族がゆったりとくつろいでほしい、そんなコンサ−ト」だそうです。彼のそんな「ほしいコンサ−ト」の願いは緩やかな傾斜をもつこの広大な芝生と会場入り口付近に展開されている「DRINK & FOOD」の看板にてまず顔を出します。飲んで歌って寝っころがって楽しめ。みたいな。(笑)

 矢野顕子さんのステ−ジ(彼女の描き出す世界は非常に独特ですね)にゲスト出演した後(公の場で矢野さんと共演されるのは2度目となるのでしょうか)545分。今井美樹登場。

 ステ−ジ後方に設置されている大型スクリ−ンのモニタ−に今井美樹の名がアナウンスとともに流し出されるとちょっとした歓声が湧き上がり、にわかに人の動きが忙しくなる。今日一番の盛り上がり(反応)かな?と言ってしまえば他のア−ティストに大変失礼ですが、彼女目当てでチケットを購入したファンが多いことを象徴するようなワン・シ−ン。
 

 野外で歌うのは実に10数年ぶりだと語る彼女。しかしスクリ−ンに映しだされるその表情からは変な気負いや緊張もなく、ポジティブなエネルギ−が伝わってくる。逆に余裕すら感じられます。 

 暑さのピ−クが過ぎたとはいえ水分補給必至の過酷な状況のなか、「
AQUA」の持つ優しく潤いのある空間はなぜか気構えてしまっている(?)僕の緊張を解きほぐし、心地よい気分にさせてくれます。ゲスト参加した葉加瀬さんの流麗なヴァイオリンが曲の透明感をよりいっそう引き立たせるといった感じです。デビュ−から20年近くもたつにもかかわらず、こうやって現在も素晴らしい名曲が生み出される(彼女を含む)まわりの環境にはほんとに驚かされますね。


 アルバム「
AQUA」。そのレコ−ディング風景は『GLORIA CHAPEL LIVE』(2001)の模様を中心に放送された「今井美樹の素顔」(NHK BS2)で一部確認することができます。「Dragonfly」の歌入れのシ−ン。もう一度歌ってみたいと謝りながら主張する彼女。それに対し的確な指示を出しながらもあからさまに渋い(イラついた)表情を見せるプロデュ−サ−の布袋寅泰さん。「これって誰のアルバムなんやろ?」−その映像を眺めながらの僕の正直な感想。う−ん・・確かに建設的なやりとりなのかもしれませんが、僕の目には確固とした主従関係に精一杯の抵抗をしてみせる彼女の姿。そのように映った。以前はもっとひどかったのか?述懐することさえ許されなかったのか?当然ながら僕には知り得ぬこともあるのでしょうが。アルバム「AQUA」の本質はここにある。僕はそう理解しています。


 「明るくなるまで」そして新曲をはさんで「潮騒」へと流れ込む。

 「潮騒」…ともすれば「♪夕焼〜け こ焼けぇ〜の 赤とんぼ〜♪」になってしまう恐れのある(笑)。どこか懐かしさの匂いがする曲調。小学校の音楽の教科書に載っていてもおかしくないですね。はい(笑)。

 作詞・作曲はもちろん布袋さん。彼自身の心の内にある故郷を想う繊細でやさしい気持ちと今井美樹のそれとが見事に重なりあう一曲です。

 時刻は夕方の6時を過ぎ、夏の太陽が感動的な風景を作り出していくなか、微かに風の匂いを感じる。そして空を見上げる。僕はいま彼女と限りなく同じ空を眺めているんだ!そう思うと言葉にならない感情がこみ上げてきます。この刻が永遠に続けばどんなに素晴らしいか〜と。そう願わずにはいられません。

 矢野さん,そして再び葉加瀬さんも加わり、ラストは「PRIDE」。単独ツア−ましてやテレビなどではなかなか実現できないようなこのラインナップ。贅沢すぎます! 

 新曲を含む全5曲。時間にして約30分程でしょうか。今井美樹はしっかりとその与えられた役割を全うした、そんな印象のあるステ−ジでした。お疲れ様でした。 

 P.S.SUMMER TIME BONANZA』、大人な夏休みを味わいたいのならこれでしょう。

 出演内容はまずオ−プニングは葉加瀬太郎、続いてラファエル・フォン・ブライドン→山中千尋(その華奢な体型とは裏腹にピアノは打楽器だといわんばかりに非常にアグレッシブな演奏を聴かしていました。要チェックです。)→佐藤竹善→溝口肇→矢野顕子→今井美樹→葉加瀬太郎。そしてエンディングという流れでした。

 今日は偶然にも(ほんと偶然(笑))ニュ−・アルバム「ESCAPE」の発売日ですね。残念ながら大きなツア−をする予定はないということですが、近いうちにまた足を運ぶような機会があればなと思います。

 最後にこのような発表の場を設けてくださった管理人さゆきさんには深く感謝致しております。これからもどうかよろしくお願い致します。

2003/8/27 亮くん



<管理人から
素敵なライブレポートありがとうございました。
こちらこそ、宜しくおねがいします。