艦艇模型収載巻リスト(ネイビーヤード連載)

Smaller Warship model collection in NAVY YARD

 「ネイビーヤード」誌で連載中の「嗚呼栄光の小艦艇隊」。ちょっと妙な?タイトルですが、実は「〜水雷戦隊」という名称案を応急的に変更したまま現在に至っています。駆逐艦以下全般を扱う予定は当初からあり、すでに駆逐艦のみ単行本化されています。

1 駆逐艦「陽炎」型 ネイビーヤード2005年8月号(通巻1号)
Japanese Destroyer KAGERO Class in Navy Yard vol.1
 これも「ネイビーヤード」創刊号収載だが、実はMGのニューキットレビュー用として作った作例の転用で、掲載紙変更にあわせ記事内容を見直し、インストシリーズ復活版となった。あまり細部を欲張らず既存部品の形状修整に重きを置いた製作スタンスから、「ディテールアップ」ではなく「ディテール調整」という用語が定着するようになる。

2 日本海軍小艦艇セット ネイビーヤード2005年11月号(通巻2号)
Japanese Auxiliary vessel set, Navy Yard vol.2
 実はこの作例、商船連載の「にぎつ丸」と同時期に作られた骨董品。駆逐艦「Z級」に続くMG誌上インストシリーズになるはずだったアイテムで、これが本連載の直接のルーツとなったのである。NY誌掲載にあたっては一部完成していた手書きの図面を全てCADで起こしなおし、各艦種ごとの3回構成だったものをまとめて一挙掲載するゴージャスな仕立てとなっている。

3 駆逐艦「松」「橘」型 ネイビーヤード2006年2月号(通巻3号)
Japanese Destroyer MATSU, TACHIBANA Class, Navy Yard vol.3
 「ネイビーヤード」連載用としては最初の新作で、タミヤ「松」型、ピットロード「橘」型とともにタカラ「世界の艦船」シリーズのフィギュア製品版「松」型を合わせて紹介。ディテールアップ工作としてタミヤ「松」から「橘」への改造法を選択しており、回天搭載型や戦後の「わかば」のような、ありがちだがあまり役に立たない発展形ではなく、従来どおり通常の

4 河用砲艦「勢多」型 ネイビーヤード2006年11月号(通巻4号)
Japanese River Gunboat SETA Class, Navy Yard vol.4
 長期間のインターバルを経て再開した「ネイビーヤード」第4号の連載アイテムは、フルスクラッチ入門用として河用砲艦「勢多」型を抜擢。初心者でもチャレンジできそうな簡単版を用意しつつ、毎度の如く各艦と時期に応じた作り分けの要領もまとめ、上級者の利用にも対応した濃い内容に仕上げてある。

5 海防艦「御蔵」型 ネイビーヤード2007年6月号(通巻5号)
Japanese Escort sloop Kaibokan MIKURA Class, Navy Yard vol.5
 NY5の連載アイテムは、筆者の守備範囲の一つである海上護衛戦における主要キャラ・海防艦。なかなかピットロードが出してくれない「御蔵」型の製作に役立つ情報を盛り込み、知名度アップと再評価に資する狙い。自作のススメとはいいながら、つまるところは新製品開発のススメだったりするような。
(追補訂正)
「御蔵」と「昭南」のクォータービュー写真が入れ違っています。

6 駆逐艦「白露」型 ネイビーヤード2007年11月号(通巻6号)
Japanese Destroyer SHIRATSUYU Class, Navy Yard vol.6
本誌の特集企画に対応したアイテム選定。 「島風」と並んで今なおタミヤの旧キットしか発売されていない「白露」型について、ピットロードの「初春」型を改造してアップデートバージョンを用意しようという試み。

7 駆逐艦「夕雲」型 ネイビーヤード2008年3月号(通巻7号)
Japanese Destroyer YUGUMO Class, Navy Yard vol.7
今回も特集企画対応。極めて資料の乏しい「夕雲」型について、現存写真や公開図面に建造所、計画・建造時期といった要素を加味して可能な限り全体像の把握につとめ、コレクションモデリングや今後の研究の参考になりうる内容としている。作例は現行の「夕雲」型キット2種とアオシマ「陽炎」型からの改造の3通りをざっと紹介。

8 潜水艦丙型 ネイビーヤード2008年7月号(通巻8号)
Japanese Submarine Type'C', Navy Yard vol.8
やはり特集企画対応で、小艦艇連載初の潜水艦ネタ。優秀なキットに恵まれており、実質的には乙型のバリエーションである丙型改を含め、比較的姉妹艦としてのバリエーション展開が容易でコレクションにも面白い丙型潜水艦の全体像を、シンプルにまとめてある。
(追補訂正)
イラストキャプションの項目2の途中が不自然になっています。何らかの編集時のトラブルと推定。以下のように差し替えて読んでください。
誤(前略)連装主砲を装備する3隻は実質的には乙型のバリエーションなので(後略)
正(前略)連装主砲を用意するのも難しい。逆に丙型改と呼ばれる3隻は実質的には乙型のバリエーションなので(後略)

9 陸軍SS艇 ネイビーヤード2008年11月号(通巻9号)
Japanese Army seagoing landing craft 'SS-boat', Navy Yard vol.9
「ネイビーヤード」9号の小艦艇連載はタイトルから少々脱線して陸軍のアイテム。艦船模型の船体自作方法を紹介するための例題として、小型で船首にフレアがなく、上部構造物の構造も比較的シンプルという理由から選定したもの。もちろんSS艇自体を造形で見る機会も極めて珍しい。

10 駆逐艦「秋月型」 ネイビーヤード2009年3月号(通巻10号)
Japanese Navy Destroyer AKIZUKI class, Navy Yard vol.10
いちおう特集に関連した企画。フジミ版は以前の新森氏の記事にゆだねて本稿では省略し、PT版とアオシマ版とのコラボでコレクションを組む方法に焦点を当てている。高価で癖が強くシルエットモデラーに毛嫌いされがちなPT版を再評価し、アオシマ版をサポートにあてることでコストパフォーマンスとコレクショングレードの両立を狙おうという、セコいといえばセコい方策ではある。

11 駆逐艦「吹雪型」 ネイビーヤード2009年7月号(通巻11号)
Japanese Navy Destroyer FUBUKI class, Navy Yard vol.11
今回も特集関連企画。きわめてマイナーチェンジが多くメーカー・モデラー双方を泣かせるアイテムとして知られる特型駆逐艦を、1/700のコレクションとしてそれなりに成立させることができるような工作ポイントを研究。既存のタミヤ版、PT版とも決め手に欠くので、どちらかというと後発キットへの期待に含みを持たせた部分も。

12 潜水艦「伊503・504」 ネイビーヤード2009年11月号(通巻12号)
Japanese Navy ex-Italian Submarines, Navy Yard vol.12
ほとんど注目される機会がない鹵獲イタリア潜水艦を、日本の中型潜(呂35型)からの改造で調達しようという穴場的企画。セミスクラッチ特有の造形プラクティスを説明する図面類、参考作例の「レオナルド・ダ・ヴィンチ」、人物肖像を含むホワイトパッケージ風イラストなど、独自性の強い拙稿の中でも特に珍しい要素が多く詰まった異色作。

13 海防艦「丙型・丁型」 ネイビーヤード2010年3月号(通巻13号)
Japanese Navy Coast Defence Ship Type 'C' and 'D', Navy Yard vol.13
 丙・丁型海防艦を扱う今回は、追加工作の要素が限られているため、時期による製作方法のまとめと主要な艦の紹介によってコレクションモデリングの制作意欲向上を狙っている。おまけで1/350版も紹介。

14 駆逐艦「初春型」 ネイビーヤード2010年7月号(通巻14号)
Japanese Navy Destroyer Hatsuharu class, Navy Yard vol.14
 日本駆逐艦で最も難問の「初春」型新造時を、特型の部品を流用しながらできるだけ簡単に作る方法を紹介。また、特徴的なバルジの解釈を含む新造時と就役時の形状変化や、「有明」「夕暮」の船体形状差異といったポイントにも言及。

15 水雷艇「千鳥型」 ネイビーヤード2010年11月号(通巻15号)
Japanese Navy Torpedo boat Chidori class, Navy Yard vol.15
 日本小艦艇建造史では欠かせないアイテム「千鳥」型の各状態を再現。バルジの工作はほぼ「初春」に準じるため、「友鶴」事件の説明に図版を用いてその形状を理解しやすいよう配慮した。日中戦争時代の茶釜型艦橋防弾板を再現した作例は珍しいのでは。

16 海防艦「占守・択捉型」 ネイビーヤード2011年3月号(通巻16号)
Japanese Navy Coast Defense ship SHIMUSHU and ETOROFU class, Navy Yard vol.16
 北洋警備用海防艦「占守」型と、そこから発展した護衛用海防艦「択捉」型の製作ガイド。作例とともに各艦の簡単な行動年表を添付し、これらが海上護衛に果たした役割を再評価する。

17 潜水艦「P・S・T型」 ネイビーヤード2011年7月号(通巻17号)
US Navy Submarine 'P', 'S' and 'T' class, Navy Yard vol.17
 「ガトー」級以外はあまりとりあげられることのない米潜水艦のうち、P・S・Tの艦隊型シリーズを同級のキットからの改造で調達しようという企画。現タミヤ版の寸法不足を逆手にとったもので、実質的には連載第2回のおまけ。

18 駆逐艦「朝潮型」 ネイビーヤード2011年11月号(通巻18号)
Japanese Navy Destroyer ASASHIO class, Navy Yard vol.18
 新特型というべき「朝潮」型は単発的なイメージが強いが、実際には「陽炎」型とさほど変わらない設計である点を指摘し、アオシマ「陽炎」型からの改造にも充分な意義があることを実験した回。

19 駆逐艦「峯風・神風型」 ネイビーヤード2012年3月号(通巻19号)
Japanese Navy Destroyer MINEKAZE and KAMIKAZE class, Navy Yard vol.19
 連載単行本化を控えレギュラーでは最後の日本駆逐艦。模型製作時に必要な形状面を軸としたグループ分けを主体に構成し、ピットロード版の形状修整要領を指摘。昔懐かしいハセガワ「睦月」型の改造も取り上げる一方、戦時改装は「波風」最終時を製作。全般に基礎の洗い直しを重視した構成。

番外 駆逐艦「樅・若竹型」水雷艇「鴻型」 単行本「日本海軍小艦艇ビジュアルガイド駆逐艦編」書き下ろし
Japanese Navy Destroyer MOMI and WAKATAKE class and Torpedo Boat Otori class, Visual Guide to Japanese Navy Small Combatant in WW2; Destroyers
 単行本用に新規製作したもの。なお「睦月型」「島風」は「モデルグラフィックス」誌掲載記事を転用している。

20 駆逐艦「O〜R級」 ネイビーヤード2012年7月号(通巻20号)
Royal Navy Destroyer O, P, Q and R class, Navy Yard vol.20
 単行本発売直後の関連企画として英駆逐艦を製作。古いが安価で入手容易なO級をあえて選び、造形・塗装の両面にわたるバリエーションの多彩さを紹介してキットの意義を再評価し、本連載の基調である1/700のコレクションモデリングとはどういうものかを見つめ直す。

21 一等・二等輸送艦 ネイビーヤード2012年11月号(通巻21号)
Japanese Navy Transport 1st and 2nd class, Navy Yard vol.21
 マイナー艦の中では比較的人気が高い輸送艦。優秀なタミヤのキットが大きく寄与している点を再確認しつつ、商品が少数派のバリエーションを再現しているため半ば必須となる改修工作をまとめてある。

22 海大型潜水艦 ネイビーヤード2013年3月号(通巻22号)
Japanese Navy Submarine KD type, Navy Yard vol.22
 大戦間の日本海軍艦隊戦構想を代表するファクターである海大型潜水艦は、太平洋戦争での活躍がいまいちでキット化に恵まれていない。既存商品からの改造で発達史を概観しつつコレクションの充実を図る。

23 哨戒艇「第1号型」「第31号型」 ネイビーヤード2013年7月号(通巻23号)
Japanese Navy Patrol Boat No.1 and 31 type, Navy Yard vol.23
 太平洋戦争中に日本海軍が用いた旧式駆逐艦改装の哨戒艇を扱う。資料が極めて少なく基本形状の表現も困難なアイテムだが、近年の公開情報を利用しながら実情把握に努め、将来の商品開発を期待する。

24 哨戒艇「第101号」「第102号」「第106号」 ネイビーヤード2013年11月号(通巻24号)
Japanese Navy Patrol Boat No.101, 102 and 106, Navy Yard vol.24
 戦時中日本海軍が鹵獲した連合国駆逐艦3隻を哨戒艇に編入した。ここでは連合軍時代の姉妹艦と合わせ改造・自作で再現。「第106号」はほとんど工事が進んでおらず、ディテールをモデラー各人にゆだねる提案としている。
(追補)
「第102号」は自作しているが、このあとフライホークから四本煙突型駆逐艦のインジェクションキットが発売され、ベースキットとして利用可能となる。

25 潜水艦「伊400型」 ネイビーヤード2014年3月号(通巻25号)
Japanese Navy Submarine type 'special', Navy Yard vol.25
 日本海軍最大の潜水艦で人気の高い潜特型。アオシマ・ピットロードの両社製品の対比と個艦別の識別ポイントを確認。同時期発売されたアニメ「蒼き鋼のアルペジオ」版も掲載している。

26 海防艦「五百島型」 ネイビーヤード2014年7月号(通巻26号)
Japanese Navy Coast Defence Ship IOIHIMA class, Navy Yard vol.26
 鹵獲した日本製中国巡洋艦という異色の存在。各種資料から初期改装計画、改装後、最終時の各状態を異なる製作方法で再現し、モデラーの各段階の工作技術に対応できるよう配慮している。
(追補)
スクラッチのベースとしてハセガワ「天龍」型を指定していたが、この後リニューアルが実施され旧キットは店頭在庫を探すしかなくなった。新キットを使うのはもったいないような。

27 掃海艇「第13号・第17号型」 ネイビーヤード2014年11月号(通巻27号)
Japanese Navy Mine Sweeper No.13 and No.17 class, Navy Yard vol.27
 「友鶴」事件時代の掃海艇を製作。タミヤの「19号」型からの改造とあわせ、ピットロードの「千鳥」型水雷艇をベースとした工作法も紹介。

28 乙型潜水艦 ネイビーヤード2015年3月号(通巻28号)
Japanese Navy Submarine Type'B', Navy Yard vol.28
 日本潜水艦の最多姉妹艦数を誇る乙型を、バリエーション展開のポテンシャルを確認しつつ製作。
(追補訂正)
「伊36」のシュノーケルの有無、「伊27」の艤装など考証不良と思われるポイントあり。掲載当時オリジナルデザインの適当なキットがなく、タミヤの新旧「伊58」を利用した製作方法を紹介したが、その後アオシマから空母「ワスプ」とのセットで「伊19」が発売。今後乙潜のみの販売もあると思われる。

29 駆逐艦「トライバル級」 ネイビーヤード2015年7月号(通巻29号)
Royal Navy Destroyer Tribal class, Navy Yard vol.29
 アオシマの空母「アーク・ロイヤル」の発売と合わせ、ピットロード・トランペッターの「トライバル」級駆逐艦を扱う。ドイツレベルの1/720は「アーク・ロイヤル」とのセット。

30 駆潜艇「第1・3・4・51号型」 ネイビーヤード2015年11月号(通巻30号)
Japanese Navy Submarine Chaser No.1, 3, 4 and 51 class, Navy Yard vol.30
 キット化されている「第13号」型から、それ以前の駆潜艇各型を製作。排水量の差とは裏腹に寸法が大きくなっているものが多い。

31 呂号潜水艦 ネイビーヤード2016年3月号(通巻31号)
Japanese Navy 2nd class Submarine, Navy Yard vol.31
 ピットロードの「呂35」型から、資料や情報の乏しい戦時改装や後期建造艦、ベースデザインの海中5型と縮小版の潜小型までの作り方を研究。



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