艦艇模型収載巻リスト

Warship model work in MODEL GRAPHIX, NAVY YARD and Hobby Japan

 管理人は、連載の商船模型以外に時折艦艇模型の記事を担当することがあります。ご参考までに。

1 駆逐艦「島風」 モデルグラフィックス2000年2〜4月号(通巻183〜185号)
Japanese Destroyer SHIMAKAZE in Model Graphix vol.183-185
 モデルグラフィックスの艦船コーナー「艦船ちゃんいらっしゃい」における企画で、模型記事としては記念すべき筆者担当第1作。キットの組立説明図に対応したフォームでディテールアップを織り込んだ解説を掲載するという発想だが、意外と従来あまり見られなかった手法で好評を博した(らしい)。

2 駆逐艦「Z級」 モデルグラフィックス2001年1月号(通巻194号)
German Destroyer Type1936A/mob in Model Graphix vol.194
 「島風」に端を発したインストシリーズ(ここで適当に命名)第2弾。もともと出来のいい「島風」と異なり、「Z級」という商品名からして相当手間のかかる独1936年A臨戦型のディテールアップを解説。エッチングパーツなどを使った細部表現の追及をせず、あくまで入手容易な素材を用い基本形の確保に重点を置いた作風は、このあたりですでにほぼ確立している。

3 重巡洋艦「鈴谷」 モデルグラフィックス2003年7月号(通巻224号)
Japanese Heavy Cruiser SUZUYA in Model Graphix vol.224
 商船連載が始まって長らく遠ざかったあと、ニューキットレビューの記事で久々に手がけた艦艇模型。人気の重巡洋艦で初のカラーページでもあり、かなりの飛躍であったが、商船記事の製作ノウハウを最大限活用し、模型表現と資料整理のバランスに配慮した独特の紙面構成となっている。

4 駆逐艦「睦月」型 モデルグラフィックス2004年2月号(通巻231号)
Japanese Destroyer Mutsuki Class in Model Graphix vol.231
 ニューキットレビュー第2弾はピットロード「睦月」型。基本的なフォーマットは「鈴谷」を踏襲し、発売後の受注である程度掲載がずれ込むという前提もあって内容充実に一層留意。PT製キットの弱点である基本形状の改良はもちろん、このクラスでは従来試みられなかったであろう、12隻全部の作りわけが可能な製作ガイドとした。

5 南極観測船「宗谷」 モデルグラフィックス2004年6月号(通巻235号)
Japanese Antarctic Research Ship SOYA in Model Graphix vol.235
 ニューキットレビュー第3弾は、シールズモデルズの異色作「宗谷」を扱う。素組みの第六次観測時、ディテールアップの第三次観測時、そしてフルスクラッチの海軍運送船状態と3種類の作例を用意。今回はエッチングパーツも積極的に導入し、商船連載のノウハウをフィードバックしながら既存の模型をそつなくレベルアップするというスタンスを取っている。
(追記)
海軍運送船状態のスクラッチ作例は本誌2007年3月号(通巻268号)にも掲載されております。

6 重巡洋艦「妙高」型 ネイビーヤード2005年8月号(通巻1号)
Japanese Heavy Cruiser MYOKO Class in Navy Yard vol.1
 新雑誌「ネイビーヤード」創刊号で手がけた最初の記事。いちおうニューキットレビューに分類されるが、相変わらず若干踏み込んだ内容。概ね「鈴谷」の構成を踏襲しているものの、姉妹艦4隻を様々な工作レベルで製作し、ページ割の都合で図面類は省略している。

7 重巡洋艦「高雄」型 ネイビーヤード2005年11月号(通巻2号)
Japanese Heavy Cruiser TAKAO Class in Navy Yard vol.2
 「ネイビーヤード」第2号では、アオシマのスーパーディテール+クリア艦橋窓「高雄」と、クリア艦橋入りアップデート版「鳥海」を紹介。「高雄」については箱に完成写真がないことと組立説明書に不備が多いことを踏まえ、作例をあえて素組みとしたうえ工作に役立つ図面を多数添えてキットのサポートに徹した内容。主要なディテール調整は「鳥海」に加えている。

工作で使える実用的な情報を集録した。「丁後期横廠型・舞廠型」といった区分法を提唱したのはこれがはじめてでは。

8 ランドシップ「ギブロス」 モデルグラフィックス2006年7月号(通巻260号)
'Innocent's Land Ship GIVROSS, from BLUE GALE XABUNGLE in Model Graphix vol.260
 管理人初挑戦のアニメメカ作例。いわゆるSF的ディテール表現を徹底的に廃した造形表現とはいえ、当HPを知らない読者が見ればわが目を疑うような(?)、すべてにおいて想像を絶する記事となったはず。これでこそパターン破りのザブングル面目躍如。
追補:デラバス・ギャラン級の主船体後部についての資料は、放送当時のメディアでは公開されていなかったと思いますが、最近発売されたものの中に未クリンナップと思われる画稿が収録されているようです。アニメ本編の中にもこれをもとにしているらしいカットがありますので当時のものでしょう。ただ、この形状は尻下がりであまり造形後のバランスがよくなさそう。まあどっちにしろ砲兵装については画稿ではなく文字データに準拠しているので、それなりにカッコウはついてるってことで。

9 ランドシップ「キャリング」 モデルグラフィックス2006年12月号(通巻265号)
'Innocent's Land Ship CARRING, from BLUE GALE XABUNGLE in Model Graphix vol.265
 MG260号のザブングル特集が好評を博したのを受けて、2隻目のランドシップを製作。劇中の地位はそれなりながら、前作「ギブロス」とは対照的に1回のみの登場に終った「キャリング」を選択し、アニメファンだけでなく艦船モデラーの目でも楽しめるランドシップワールドの魅力を強調している。

10 重巡洋艦「最上」 ホビージャパン2007年6月号(通巻457号)
Japanese Heavy Cruiser MOGAMI in Hobby Japanvol.457
 ホビージャパンの「扶桑」型リニューアル関連企画として製作したもので、奇しくも連載ページ関係以外での初登場がMGと同じ「最上」クラス。といっても今回は西村部隊に焦点があるので、作例はおまけみたいなものですが。
(追補訂正)
後部マストのクレーンはキットの部品ではなく作り直し。航空機運搬軌条の追加は、艦尾付近だけでなく作例で水偵を置いている場所の直前のターンテーブル横にもある。
なお、航空甲板下面支柱位置の根拠は学研38掲載の公式図面で、最前部の4本のところでは手すりが切れているのに対し後方では支柱の前に手すりが記入されている。

11 特設給油船「国洋丸」 ネイビーヤード2007年6月号(通巻5号)
Japanese Auxiliary Oiler KOKUYO MARU, Navy Yard vol.5
 「ネイビーヤード」第5号では巻頭特集「マリアナ沖海戦2」の末尾に参加。おそらく艦船模型雑誌でもこの位置取りでタンカーを扱ったのは史上初では。従来の研究に立脚し特設給油船の実態を可能な限り盛り込んだだけでなく、個人的に工作レベルをMG・NY通じてもっとも高く設定。上級モデラーにも対応する模型が製作可能であると実証することでメーカーに対する開発意欲をも喚起しようという狙いを持たせてある。
(追記)
フジミが「極東丸」「東邦丸」「日本丸」のインジェクションキットを発売。下記参照。

12 戦艦「長門」 モデルグラフィックス2007年11月号(通巻276号)
Japanese Battleship NAGATO in Model Graphix vol.276
 ハセガワのビッグアイテム1/350「長門」の販促企画として、発売前のテストショットを製作したもの。記事の性格上ほとんど素組みで、製作上の留意点などをざっとおさらいしたうえ、ちょっとした見栄えアップのヒントを織り込んだ内容。編集部を通して随時メーカー側と連絡を取り、できるだけ製品版との矛盾が生じないよう配慮している。
(追補訂正)
輸送事故で艦橋トップの方位探知ループアンテナと直後のアンテナ、トップマスト先端が折損しております。あしからず。また、記事にのみ出てくる砲身キャンバスカバーの製作写真はこちら。

13 特設給油艦「極東丸」 モデルグラフィックス2008年3月号(通巻280号)
Japanese Auxiliary Oiler KYOKUTO MARU, Model Graphix vol.280
 ついに発売なったフジミの「東亜丸」型インジェクションキットを、満を持して扱った記事。作例は最も人気の高い部類に入るが要修整点も多い「極東丸」を選択。「国洋丸」よりあえて作例の工作レベルを下げ、豊富なスタジオ写真、製作中写真、ウインチやウインドラスのイラストなどを織り込むことで、よりモデラーにとっての実用性を高めた内容としている。

14 陸軍潜航輸送艇「まるゆ」 モデルグラフィックス2008年7月号(通巻284号)
Japanese Army Supply submersible MARUYU, Model Graphix vol.284
 世界建艦史上の異色作(厳密には艦艇に入らないが)、陸軍まるゆ艇のキットを紹介。アイテムの特異性に鑑み様々なモデラーのニーズに対応した商品仕様を踏まえ、記事構成、作例工作レベルの選択など全体のバランスを調整し、少しでも多くの読者に購買意欲を持ってもらうためのPRに徹した内容となっている。読者とは直接関係ないが、通常と異なり画面構成主導で全テキストをアジャストした編集技法を用いた点でも珍しいページ。

15 特設給油船「神国丸」 ネイビーヤード2008年7月号(通巻8号)
Japanese Auxiliary Oiler SHINKOKU MARU, Navy Yard vol.8
「ネイビーヤード」第8号の特集企画記事。真珠湾作戦の随伴給油艦7隻の製作ガイドを、フジミのキットを踏まえつつも考証面の再検討を加えて紹介するもの。作例は「神国丸」のほか、MG280号掲載の「極東丸」(真珠湾対応のアップデート改修実施)「日本丸」も掲載。
(追補訂正)
P25の「極東丸」の写真はMGに掲載されたもの。P24の修整作例と若干違うところがあるので、比べてみると面白い・・・かも。

16 航空母艦「海鷹」 ホビージャパン2008年11月号(通巻473号)
Japanese Aircraft Carrier KAIYO in Hobby Japan vol.473
 いちおうニューキットレビューの延長線で、アンテナ類と単装機銃以外はキットパーツをすべて使用し、適宜形状修整とディテール追加を施したもの。解説もあまり細かいことには触れず、ディテールアップの方向性を持たせるためのヒントをいくつか提示してある。

17 航空母艦「赤城」 モデルグラフィックス2009年3月号(通巻292号)
Japanese Aircraft Carrier AKAGI, Model Graphix vol.292
 「長門」に次いで発売されたハセガワ1/350大物アイテム。作例は複数モデラーの分担製作で、編集部の意向により筆者(管理人)が代表コメント。

18 大阪商船「ぶらじる丸」「あるぜんちな丸」航空母艦「海鷹」 モデルグラフィックス2009年8月号(通巻297号)
Japanese liner BRAZIL MARU, ARGENTINA MARU and Aircraft Carrier KAIYO in Model Graphix vol.297
 ブラジル移民開始100年を機に発売された久々の大物貨客船キットを製作。「あるぜんちな丸」「海鷹」は別売エッチングセットを組み込んだ準素組サンプル(前者はジャンクパーツ流用による戦時状態のお手軽再現例)とする一方、「ぶらじる丸」には徹底工作を加え、これにディテールアップの参考となるイラストや「宗谷」の写真を添えて、あらゆるレベルのモデラーに対応した記事を構成している。

19 軽巡洋艦「矢矧」 モデルグラフィックス2009年12月号(通巻301号)
Japanese Light Cruiser YAHAGI, Model Graphix vol.301
 ハセガワ期待の新作「矢矧」のレビュー。前作「赤城」に準じる超絶規模の別売ディテールアップセットの話題が先行する中、アフターパーツに踊らされない主体性あるモデリングの再確認を主眼に置いた内容としている。具体的には基本的な工作計画の立て方に関する説明、ディテールアップパーツの内容分析と各自の技術に対応するグレード分類、および各段階で検討すべき追加工作の検証を含む。
ちなみに本文で省略されている工作内容は以下の通り。
追加工作:スパンウォーター追加、防空指揮所遮風板と前部マスト支柱類の作り直し、一部甲板パーツ(艦橋前機銃座、同背面電探室、探照灯台)肉厚減少、電探搭載機の尾翼斜帯追加
エッチングパーツ:21号・13号電探、方位探知アンテナ、探照灯台、煙突金網、飛行作業甲板上待機所、射出機、搭載機架台、水偵電探、クレーン、機銃防盾、通風口グリル

20 陸軍輸送船「綾戸山丸」 ネイビーヤード2010年11月号(通巻15号)
Japanese Army Transport AYATOSAN MARU, Navy Yard vol.15
 「戦時輸送船ビジュアルガイド2」刊行PRを兼ねて陸軍輸送船のディテールアップ作例を用意。アイテムとして同書の重要なキャラクターとなる「綾戸山丸」を選び、商船連載の既製作例ではなく新規作り起こしを実施。基本的には第5号の「国洋丸」に対応するグレードを、具体的には倉口周辺を中心に実船の構造を反映した模型表現を意図している。

21 駆逐艦「雪風」 ホビージャパン2011年2月号(通巻500号)
Japanese Navy Destroyer YUKIKAZE and Urakaze, Hobby Japan vol.500
 やりすぎとの批判もあるフジミの超絶ディテールキットに対し、モールドを積極的に差し引いてカスタマイズする方策を実践し、完全なキット+ディテールアップエッチングセットの無調整工作と対比している。近年の模型メーカー、モデラーライターの一般的傾向に対する逆転の発想、先鋭化への批判、あるいは皮肉といった面を含む。

22 駆逐艦「初春」 ホビージャパン2011年3月号(通巻501号)
Japanese Navy Destroyer HATSUHARU and Nenohi, Hobby Japan vol.501
 意表を突いてアオシマから発売された「初春」型新造時の作例。初回発売分はEP同梱版だったが、作例はプラパーツのみのテストショット素組と、独自にディテールアップしたバルジ装着の就役時を製作。NY連載時の調査のフィードバックは最低限にとどめ、気軽な購入を勧めるよう意図している。

23 重巡洋艦「高雄」 ホビージャパン2011年6月号(通巻504号)
Japanese Navy Heavy Cruiser TAKAO, Hobby Japan vol.504
 フジミの超絶ディテールシリーズだが、基本形状の難点を最優先課題として修整し、全体のディテールもそれに合わせてグレードダウンさせた「そつのないモデリング」でまとめている。

24 軽巡洋艦「香取型」 ホビージャパン2011年9月号(通巻507号)
Japanese Navy Light Cruiser KATORI and KASHIMA, Hobby Japan vol.507
 アオシマ期待のリニューアル版「香取」型。作例用テストショットの問題点を指摘した結果「鹿島」は金型修整が決定し、作例のみ先行掲載されることになった。キットの持ち味を素組状態でのバランスの良さと評し、あえてエッチングを排してある。

25 特設巡洋艦「愛国丸」 モデルグラフィックス2011年11月号(通巻324号)
Japanese Navy Auxiliary Cruiser AIKOKU MARU, Model Graphix vol.324
 ピットロードが満を持して投入したインジェクション版「愛国丸」の製作記事。バランスのとれた総合的なグレードアップを意図した「愛国丸」作例を軸に据え、ほぼ素組のものを「報国丸」として製作してキット自体の出来の良さを再確認するとともに、従来品とは異なるディテール表現の由来を資料とともに解説。さらに以前製作した「ぶらじる丸」とも並べて、近年の商船模型の充実とその意味合いについても触れている。

26 給糧艦「杵埼型」 ホビージャパン2012年1月号(通巻511号)
Japanese Navy Food supply ship KINESAKI class, Hobby Japan vol.511
 新参メーカーのライデンモデルが発売した異色アイテムを紹介。全長と垂線間長の取り違えという相変わらずの定番ミスで致命傷を負った商品で、管理人作例としては直さざるを得ないところ。実艦写真に基づき細部が異なる「杵埼」の状態としている。

27 特設給油船「健洋丸「東栄丸」潜水艦「乙型」「丙型」 ホビージャパン「艦船模型で見る帝国海軍の戦い」2011年12月刊行
Japanese Navy Auxiliary Oiler KENYO MARU TOEI MARU and submarines, Hobby Japan spetial edition
 ホビージャパン刊行の模型本で、真珠湾作戦に参加した艦隊タンカー7隻を網羅するため上記2隻を新造。加えて同作戦における機動部隊前衛の乙型潜水艦3隻、甲標的搭載の丙型潜水艦5隻を製作。なお同書では他に既出作例「赤城」「龍驤」「秋月」「国洋丸」「極東丸」「神国丸」「日本丸」「東邦丸」を掲載。

28 特設巡洋艦「報国丸」 ホビージャパン2012年2月号(通巻512号)
Japanese Navy Auxiliary Cruiser HOKOKU MARU, Hobby Japan vol.512
 本ページ#42「愛国丸」に対応する作例。水偵搭載法に関し新たな解釈を織り込んでいる。

29 軽巡洋艦「五十鈴」 ホビージャパン2012年4月号(通巻514号)
Japanese Navy Light Cruiser ISUZU, Hobby Japan vol.514
 フジミのリニューアル版「五十鈴」。最新キットの比較的シンプルな作例ながら、船体の切断を含む大規模な修整を実施。2隻セットへの批判を含め全体には低評価をほのめかす内容となる。

30 軽巡洋艦「阿賀野」 ホビージャパン「艦船模型製作の教科書」2012年4月刊行
Japanese Navy Light Cruiser AGANO, Hobby Japan spetial edition
 ホビージャパン刊行の模型本2作目。初心者向けサンプル作例として「阿賀野」を製作。今時珍しい完全なオリジナルの素組。

31 航空母艦「龍鳳」 ホビージャパン2012年12月号(通巻522号)
Japanese Navy Aircraft Carrier RYUHO, Hobby Japan vol.522
 ピットロード・フジミの2社競合でほぼ同時に発売された「龍鳳」の比較レビュー。PT版1942年の素組、フジミ版1942年の別売ディテールアップパーツ複合、PT版1944年のディテールアップの3作例を製作し、両社の持ち味の差や対応の指針を示しつつ、作り比べを楽しむよう推奨する内容。

32 重巡洋艦「最上」 ホビージャパン2013年3月号(通巻525号)
Japanese Navy Heavy Cruiser MOGAMI, Hobby Japan vol.525
 フジミの「最上」は従来の細密路線をさらに推し進めてタミヤ版との差別化に成功しているが、ここでは基本形状の問題を冷静に指摘している。

33 重巡洋艦「摩耶」 ホビージャパン2013年5月号(通巻527号)
Japanese Navy Heavy Cruiser MAYA, Hobby Japan vol.527
 「最上」に続くフジミの新作重巡。相変わらず基本形状の工作に問題を生じる傾向が強く、管理人の作例としては珍しく製作中写真を多数使用している。

34 戦艦「大和」 ホビージャパン2013年9月号(通巻531号)
Japanese Navy Battleship YAMATO, Hobby Japan vol.531
 ハセガワが半世紀前のキットのリニューアルとして発売した1/450「大和」。初心者向けの簡便安価さを追求した昨今では稀有な意欲作で、作例としても追加工作を極力抑え、エアブラシを使わない塗装法で見栄えを確保するなど、可能な限り初心者の制作意欲を盛りたてる配慮をしている。

35 駆逐艦「雷」「電」 ホビージャパン2013年12月号(通巻534号)
Japanese Navy Destroyer IKAZUCHI and INAZUMA, Hobby Japan vol.534
 「艦隊これくしょん」関連企画で駆逐艦キットの初心者向け製作案内記事。この回は製作中写真がメインで構成される管理人担当ページとしては異例の内容となっている。

36 軽巡洋艦「川内」型 ホビージャパン2014年3月号(通巻537号)
Japanese Navy Light Cruiser SENDAI class, Hobby Japan vol.537
 「艦隊これくしょん」関連企画2回目。基本的には前回の特型と同じで、初歩的な内容を若干削ってサードパーティーのエッチングパーツの利用法を加えてある。

37 陸軍特殊船「あきつ丸」 ホビージャパン2014年6月号(通巻540号)*号数推測
Japanese Army Landing Craft Carrier AKITSU MARU, Hobby Japan vol.540
 フルスクラッチによる製作で、MG掲載作例と異なり1944年前半の大改装直前の状態。陸軍の舶用レーダー・タセ1を装備した珍しい作例。「報国丸」型とS型のパーツを利用した内部再現モデルも。

38 給糧艦「間宮」 ホビージャパン2014年9月号(通巻543号)
Japanese Navy Store Ship MAMIYA, Hobby Japan vol.543
 アオシマ版より先行発売されたピットロード版の「間宮」。水線模型に改修し大幅にディテールを変更している。

36 航空母艦「サラトガ」 ホビージャパン2014年9月号(通巻543号)
Japanese Navy Light Cruiser SENDAI class, Hobby Japan vol.543
 「間宮」と同一号の掲載。ホイップアンテナを足した以外はほぼ素組ながら、メジャー32迷彩を施したキット指定年代より少し前の状態としている。

37 給糧艦「間宮」 ホビージャパン2015年3月号(通巻549号)
Japanese Navy Store Ship MAMIYA, Hobby Japan vol.549
 「艦隊これくしょん」関連企画3回目。エッチングパーツと張線を加えPT版より工作レベルを引き上げている。

38 特設水上機母艦「国川丸」特設運送船「聖川丸」 ホビージャパン2016年3月号(通巻561号)
Japanese Navy Aux. Seaplane Tender KUNIKAWA MARU and Aux. Transport KIYOKAWA MARU, Hobby Japan vol.561
 アオシマの「神川丸」型のうち後半に発売された2隻。いずれもディテールアップを施し、「聖川丸」は終戦直前の特設運送艦時代へ仕様変更。

39 給糧艦「伊良湖」 ホビージャパン2016年4月号(通巻562号)
Japanese Navy Store Ship IRAKO, Hobby Japan vol.562
 ピットロードから発売された「伊良湖」。「間宮」に準じたレベルに各所を変更している。

40 軽巡洋艦「オーロラ」 ホビージャパン2014年5月号(通巻563号)
Royal Navy Light Cruiser AURORA, Hobby Japan vol.563
 フライホークから発売された「アリシューザ」級軽巡。極めて細密なディテールを誇るインジェクションキットだが、あまり印象のない1945年状態となっているので、活躍した1942年頃の状態に変更している。

41 敷設巡洋艦「アリアドニ」 ホビージャパン2016年6月号(通巻564号)
Royal Navy Minelaying Cruiser ARIADNE, Hobby Japan vol.564
 珍しい英海軍敷設巡洋艦「アブディール」級のキットを製作。旧マッチボックス版をドイツレベルが再販したもの。

42 陸軍特殊船「あきつ丸」 ホビージャパン2014年9月号(通巻567号)
Japanese Army Landing Craft Carrier AKITSU MARU, Hobby Japan vol.567
 アオシマから発売された「あきつ丸」最終時。情報の錯綜でわかりづらい実際の形状を一歩踏み込んで再現している。

43 給油艦「速吸」 ホビージャパン2016年10月号(通巻568号)
Japanese Navy Oiler Hayasui, Hobby Japan vol.568
 アオシマから発売された「速吸」をディテールアップ。公式図面ではわかりにくい飛行甲板支柱位置の変更や、上甲板油倉口の追加、モールドが弱いウインチや防舷材の作り直しなど、大規模な修整を実施している。

44 陸軍特殊船「あきつ丸」「吉備津丸」 ホビージャパン2016年12月号(通巻570号)
Japanese Army Landing Craft Carrier AKITSU MARU and KIBITSU MARU, Hobby Japan vol.570
 最終時に続いて発売された「あきつ丸」新造時キットの製作と、その船体を利用した「吉備津丸」の作例を掲載。「吉備津丸」はMG誌での自作と異なりグリーン迷彩としてある。

45 戦艦「ロドネイ」空母「レキシントン」 ホビージャパン2017年3月号(通巻573号)
Royal Navy Battleship RODNEY and US Navy Aircraft Carrier Lexington, Hobby Japan vol.573
 モンモデルが新規参入した1/700スナップフィットモデルシリーズ第一陣。キットパーツで省略されている武装やボート類などの艤装類を追加して、スケールモデルらしさをアップ。「ロドネイ」は上甲板の木板パーツを貫通する甲板艤装類を全て甲板上に再接着したが、誌面では確認できない。「レキシントン」の飛行甲板周囲のネットは、キットのままでは板状なので、網の部分をカットしたうえ枠を細く削り、100円ショップのクラフト手芸用素材を張ってある。

46 駆逐艦「夕雲」型 ホビージャパン2017年9月号(通巻579号)
Japanese Navy Destroyer YUGUMO and HAYANAMI, Hobby Japan vol.579
 ハセガワが久々に手掛けた1/700駆逐艦キット。フォローしきれていない建造所の特徴を扱うなど、修整は最低限にとどまる。

47 駆逐艦「島風」 ホビージャパン2017年11月号(通巻581号)
Japanese Navy Destroyer SHIMAKAZE, Hobby Japan vol.581
 こちらもタミヤが久々に手掛けた1/700駆逐艦キット。キット内容がいいので、細かいところをいじっただけで基本的にはキットのまま。

48 日本郵船「出雲丸」北独ロイド「シャルンホルスト」 ネイビーヤード2017年11月号(通巻36号)
Japanese Liner IZUMO MARU and German Liner SCHARNHORST, Navy Yard vol.36
 久々のNY特集用作例。「出雲丸」は模型工房ブレインズのレジンキャストを徹底改造。「シャルンホルスト」はフルスクラッチ。なお、本号掲載に合わせ「日の丸船隊ギャラリー」に使用した「新田丸」は戦前状態に改修。他に過去作例から「フューリアス」「あるぜんちな丸」「ぶらじる丸」「ハンスフォード」「ボーグ」「シマロン」を使用している。

49 戦艦「ビスマルク」 ホビージャパン2018年1月号(通巻583号)
German Battleship DKM BISMARCK, Hobby Japan vol.583
 モンモデルの1/700第二陣から「ビスマルク」。組みやすいキットで外見上は機銃とレーダーをエッチングパーツに変更した程度だが、スケールモデルとしてきちんと組むには繊細な部品同士のすり合わせが必要。タミヤラッカースプレーから近似色を紹介。

50 駆逐艦「ザ・サリヴァンズ」 ホビージャパン2018年3月号(通巻585号)
US Navy Destroyer THE SULLIVANS, Hobby Japan vol.585
 以前ピットロードから出ていたキットのトランペッター版。他社キットと異なり大戦末期のカミカゼ改修型という点で貴重。

51 航空母艦「アーク・ロイヤル」 ホビージャパン2018年6月号(通巻588号)
Royal Navy Aircraft Carrier ARK ROYAL, Hobby Japan vol.581
 トランペッターのキット。なぜか幅が広めで飛行甲板後端が左右非対称という癖を持つが、全般にはアオシマ版と比べても一長一短といったところ。飛行甲板色AP631を紹介したが調色はいまいち。

52 駆逐艦「リージョン」 ホビージャパン2018年8月号(通巻590号)
Royal Navy Destroyer Legion, Hobby Japan vol.581
 フライホークの駆逐艦。マイナーアイテムながら手加減なし、アフターパーツいらずの細密商品。姉妹艦の識別点にも触れたが、後にそれらのキットも発売されている。

53 大型水雷艇「G39」「S14」 ホビージャパン2018年10月号(通巻592号)
German Navy Large Torpedo Boat G39 and S14, Hobby Japan vol.581
 珍しいドイツ水雷艇のキットを製作。モチーフ自体が一般のなじみが薄いため、主題の「G39」に加えコンブリックのレジンキット「S14」を追加し、より特徴をつかみやすいよう配慮した。

54 戦艦「テキサス」 ホビージャパン2019年1月号(通巻595号)
US Navy Battleship TEXAS, Hobby Japan vol.595
 トランペッターの「テキサス」。モチーフの持つ特性上、商品造形、工作の両面でやや扱いづらい部分がある。特に砲塔を喫水線と並行にする作業が難易度高。

55 駆逐艦「睦月」 ホビージャパン2019年2月号(通巻596号)
Japanese Navy Destroyer MUTSUKI, Hobby Japan vol.596
 ヤマシタホビーの新作。NY誌の特型に先立ってボックスアート製作者のコメントを掲載。

56 航空母艦「フューリアス」 ネイビーヤード2019年3月号(通巻40号)
Royal Navy Aircraft Carrier FURIOUS, Navy Yard vol.40
 特集用作例のフルスクラッチ。MG連載用に作った第一次改装後との比較を前提として第二次改装後を製作したもので、具体的な工作要領の解説に重点を置いた記事は管理人にしては珍しい。第一次改装後も後部飛行甲板の形状を修整している。他に「赤城」改装案作例も再登場。

57 駆逐艦「ケリー」「ジャーヴィス」「ガーランド」「イシュリエル」 ホビージャパン2019年11月号(通巻605号)
Royal Navy Destroyer KRLLY, JERVIS, GARLAND(ORP) and ITHURIEL, Hobby Japan vol.605
 フライホークのJ・K級とIBGのG〜I級の一挙掲載。

58 巡洋戦艦「インヴィンシブル」 ネイビーヤード2019年11月号(通巻42号)
Royal Navy Battlecruiser INVINCIBLE, Navy Yard vol.42
 特集用作例で、戦艦の砲配置を示す作例としてMG連載作例「ジョーレギベリー」「ヴァージニア」「ロード・ネルソン」「アイアン・デューク」「リットリオ」を使用したが、梯形配置の艦がないとのことだったので本艦を製作。後からレジンキットの製作雑感として1ページの記事に格上げされたため、他の作例と同程度のシンプルな作り方しかしていない。
(追補訂正)
本艦のみ1910〜11年の1番煙突延長は実施していない可能性大。

59 戦艦「エジンコート」 ホビージャパン2020年7月号(通巻613号)
Royal Navy Battleship AGINCOURT, Hobby Japan vol.613
 フライホークのキットでインジェクションプラスチックとしてはかなり思い切ったアイテムチョイス。全砲塔一斉指向のギミックを仕込んでおいたが使われなかった。

60 駆逐艦「ジャーヴィス」 ホビージャパン2020年8月号(通巻614号)
Royal Navy Destroyer JERVIS, Hobby Japan vol.614
 こちらはアオシマのJ・K級。艦これで有名になったので再登場しているが、魚雷発射管1本のみ撤去されていたことはあまり知られていない。

61 巡洋戦艦「インヴィンシブル」 ホビージャパン2021年2月号(通巻620号)
Royal Navy Battlecruiser INVINCIBLE, Hobby Japan vol.62o
 NY・MGに掲載したのはコンブリックのレジンだったのに対し、こちらは新発売のフライホーク製インジェクション。

62 重巡洋艦「デモイン」 ホビージャパン2021年3月号(通巻621号)
US Navy Heavy cruiser DES MIONES, Hobby Japan vol.621
 ベリーファイアのキットを初めて扱った。終戦直後の竣工で、筆者担当の作例では極めて珍しいWW2以後の艦。

63 大型巡洋艦「アラスカ」 ホビージャパン2021年12月号(通巻630号)
US Navy Large cruiser ALASKA, Hobby Japan vol.63o
 トランペッターのキットで、多少のディテール変更を実施。長大な船体部品の歪みの矯正が最大の課題となる。

64 駆逐艦「竹」「橘」 ホビージャパン2021年12月号(通巻630号)
Japanese Navy Destroyer TAKE and TACHIBANA, Hobby Japan vol.63o
 「アラスカ」と同時掲載。作例自体は完全な素組で、ボックスアートに関する制作者本人のコメントが収録されている点が特徴。

65 軽巡洋艦「エイジャクス」 ホビージャパン2022年7月号(通巻637号)
Royal Navy Light cruiser AJAX, Hobby Japan vol.637
 フライホークのキット。毎度ながらの細密さで、塗装漏れがないように組むにはかなりの手がかかる。一部そのままでは組めない場所がある点に注意。

 

「ホビージャパン」ショートレビュー ホビージャパン2006年9月号(通巻447号)〜
New Kit Review started from Hobby Japan vol.447
第1回(447号)タミヤ「Z級駆逐艦バルバラ改修版」
第2回(448号)フジミ「秋月DX版」
第3回(449号)フジミ「超大和型」アオシマ「伊400型フルハル」(記事のみ)
第4回(450号)ハセガワ「宗谷」(記事のみ)
第5回(451号)アオシマ「筑摩SD」
第6回(452号)ピットロード「サラトガ」
第7回(453号)ピットロード「綾波」
第8回(454号)ハセガワ「加古」
第9回(455号)ピットロード「響」
第10回(456号)フォーサイト「にしき丸」(拡大版:ディテールアップ)
第11回(457号)タルガ「Uボート」(記事のみ)
第12回(458号)アカデミー「タイタニック」(拡大版)
第13回(459号)ハセガワ「青葉」
第14回(460号)タミヤ「伊400」
第15回(461号)タミヤ「雪風」「夕雲」再販
第16回(462号)ピットロード「吹雪」
第17回(463号)ピットロード「フッド」(拡大版:ディテールアップ)
第18回(464号)アオシマ「磯風」フルハル
第19回(465号)フジミ「極東丸」「東邦丸」
第20回(466号)タミヤ「阿武隈」フジミ「大淀」(新造時)
第21回(467号)アオシマ「神通」フジミ「まるゆ艇」
第22回(468号)ホビーボス「伊400」「ガトー級」ハセガワ「赤城」(三段空母:記事のみ)
第23回(469号)タミヤ「ヴァンパイア」(拡大版)
第23回(470号)フォーサイト「葛城」「大和」(拡大版:ディテールアップ)
第24回(471号)ドラゴン「ブキャナン」(拡大版)ハセガワ「赤城」(記事のみ)
第25回(472号)ピットロード「鵜来」型
第26回(473号)タミヤ「雪風」
第27回(475号)アオシマ「高雄フルハル版」天賞堂「青函連絡船」(記事のみ)
第28回(476号)アオシマ「長良」(記事のみ)
第29回(477号)フォーサイト「アイルズ級」フジミ「あるぜんちな丸」アオシマ「長良」(記事のみ)
第30回(478号)ピットロード「夕雲」型(記事のみ)
第31回 ハセガワ「矢矧」(無塗装素組)ピットロード「伊56・58」
第32回 サイバーホビー「ギアリング」(拡大版)タカラトミー「大和」
第33回 AFVクラブ「伊19」ドイツレベル「UVIIC型」エレール「シュルクーフ」
第34回 アオシマ「伊27」ピットロード「二等輸送艦」
第35回 サイバーホビー「ラフェイ」
第36回 フジミ「秋月」フォーサイト「河川」級
第37回 ホビーボス「UIXB型」
第38回 フジミ「龍驤」(ディテールアップ)
第39回 フジミ「讃岐丸」
第40回 フジミ「赤城」(ディテールアップ)アオシマ「初春型」(記事のみ)
第41回 タミヤ「利根」(記事のみ)アオシマ「PT109」
第42回 天賞堂「三笠」(記事のみ)
第43回 空母「加賀」(記事のみ)
第44回 軽巡洋艦「香取」(記事のみ)
第45回 潜水艦「ガトー」級(拡大版)特設巡洋艦「報国丸」(記事のみ)
第46回 河用砲艦「勢多」型
第47回 ピットロード「愛国丸」ハセガワ「氷川丸」(記事のみ)
第48回 ドイツレベル「Z38」
第49回 タミヤ「インディアナポリス&伊58」
第50回 タミヤ「大和」(記事のみ)
第51回 タミヤ「大和」(記事のみ:2回目)フジミ「白露」型(ディテールアップ)
第52回 ハセガワ「氷川丸」(記事のみ)艦船用語集
第53回 ピットロード「占守」型
第54回 イタレリ「MTB77」(記事のみ)
第55回 アオシマ「宇治」
第56回 フォーサイト「駆潜特務艇1号型」
第57回 タミヤ「ハムマン」
第58回 ピットロード「足摺」
第59回 ドイツレベル「K級駆逐艦」
第60回 ピットロード「ヒューロン」
第61回(544号)ピットロード「樫野」アオシマ「君川丸」
第62回(560号)ハセガワ「信濃」
第63回(562号)アオシマ「速吸」
第64回(563号)IBG「シロンザーク(スラザーク)」
第65回(578号)タミヤ「島風」ハセガワ「夕雲」(記事のみ)
第66回(581号)フジミ「信濃」(艦NEXT)(記事のみ)
 「ホビージャパン」誌ニューキット紹介コーナーでショートレビューを担当。たまにディテールアップ作例が入りますが、基本的にはほとんど作りこみをせず、素組みかそれに準じた状態の作例に簡単なコメントをつけたもの。

 



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