トロール漁船Trawlers
日本近海でのトロール漁業は資源保護の観点から厳しく制約されており、戦前は100総トン程度のものが主軸を占めたが、優れた冷蔵設備の開発で遠洋トロールが発展しつつあった。戦時中前者は監視艇など、後者は前線基地への食糧補給用として活用された。
駿河丸(日本水産:991総トン) 戦前最大のトロール漁船で、1938年三菱彦島で竣工。戦時中は連合艦隊直属の特設給糧艦として行動したが、1943年2月15日ブイン沖で米潜ガトーの雷撃を受け沈没。 Suruga maru (Nippon suisan, 991grt) IJN Aux. food transport <作例について> Model: Suruga maru during war. Loa=102mm. |
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第二号天洋丸(大洋捕鯨:657総トン) 1934年三菱彦島で完成した大型トール漁船。太平洋戦争では給糧艦として徴用されたが護衛艦としても使われた。44年3月3日、幌筵沖で哨戒中座礁沈没。 Tenyo maru (Taiyo hogei, 657grt) IJN Aux. food transport <作例について> Model: Tenyo maru (No.2) during war. Loa=82mm. |
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第二十三日東丸(日東漁業:90総トン) 1935年藤永田造船で進水。戦時中は特設監視艇として徴用。42年4月18日、本土東方700カイリで米空母部隊と遭遇し撃沈。 Nitto maru No.23 (Nitto gyogyo, 90grt) IJN Aux. observation boat <作例について> Model: Nitto maru No.23 during war. Loa=43mm. |