北京丸Peking maru

北京丸(大連汽船:2266総トン)

大連汽船の大連〜天津航路用貨客船で、日中戦争中に3隻竣工したクラスの1番船。砕氷設備や大きな収容船客数、レンツ式機関搭載など、特徴の多い船だった。戦時中は海軍特設砲艦として海上護衛に従事。44年7月21日リンガエン湾で座礁、28日米潜アスプロの雷撃により全損。

Peking maru (Dairen Kisen, 2266grt) IJN Aux.Gunboat(Escort Sloop)
Completed in Dec 1937.
Torpedoed on 28 July 44 at the west of Luzon by USS Aspro(SS309) after run aground.

<作例について>
「華山丸」「長寿山丸」とともに第1海上護衛隊開設時のメンバーとなった、43年秋の状態を推定。徴用前の形状を維持するとかなりトップヘビーな印象なので、何らかの大規模な改修を受けていた可能性もあります。

画面奥は2012年10月15日NHKにて放送された番組「ファミリーヒストリー」に使用された作例(収録後谷原氏に贈呈)。旧作から約10年後の再製作で、この間の管理人の経験に基づき船尾デッキハウスなどを撤去して主砲3門としてあります。また、前部マストへの逆探設置や機銃、ボート類の装備変更など最終時を想定した状態です。

Model: Peking maru in about the autamn of 1943. Loa=123mm.



模型リストへ