あきつ丸Akitsu maru
あきつ丸(日本海運:9186総トン)
日本陸軍が1930年代から整備に着手した特殊船のうち、航空機と戦車搭載上陸用舟艇の両者を運搬可能な丙型と称するグループの第1船。1942年1月竣工したが、戦局の変化と中途半端な航空機運用能力で持て余す存在であった。44年に対潜護衛空母としての装備を施したが、まもなく11月15日、九州西岸で米潜クイーンフィッシュの雷撃を受け沈没。
Akitsu maru (Nihon Kaiun;,9186grt) IJA Landing Craft and Aircraft Transport
Completed in Jan 1942.
Torpedoed on 15 Nov 44 off Kyusyu by USS Queenfish(SS393).
<作例について>
「戦前船舶」の図面と実船写真を元に製作。上写真は航空機を積まない通常の兵員輸送船として行動していた42年末ごろの状態で、飛行(正確には端艇)甲板上に船砲隊が展開しています。側面の迷彩は不明ですが、当時の一般的なパターンを参考に推測してみました。下写真は最終状態の再現です。
Model: Akitsu maru in late 1942 wearing camoufrage(port and starboard on the assumption). Loa:218mm.