「多面体木工(増補版)」が出版されました
Wooden Polyhedra
B5版 160ページ 豪華カラー48ページ 2011年3月 増補版出版
出版 NPO法人

ご好評いただいております「多面体木工法」の正多面体・準正多面体の作り方ページはもちろん完全収録。花形12面体、4次元正120胞体・正600胞体の3次元投影模型の作り方もくわしく解説。
多面体木工法完成までの紆余曲折と佐藤郁郎氏とのエピソードも満載。
さまざまな空間充填立体の関連や、正12面体を含む新発見の空間充填構造を提示。
東北大学金属材料研究所の川添良幸教授の特別寄稿「原子の作る美しい構造」は、日々進歩する物理学の基礎研究からの熱いエールを伝えてくれます。
岩手県の数学工作の達人・宮本次郎先生と、かわいい生徒さんとの、発泡スチロール”木工”の研究レポートも収録させていただきました。
多面体木工2006年10大ニュース
1、「多面体木工」寄贈限定版発行、すべての都道府県立図書館に収蔵される
2、NPO法人科学協力学際センターの総会で、多面体木工をはじめて出張実演
3、東北大学金属材料研究所の張研究員が、切稜立方体による六角柱段差積みモデルの実在をセリアの微粒子で確認
4、ナノ炭素研究所の大澤映二先生が、木工模型を活用して、ダイヤモンド結晶の成長解明に着手
5、細矢治夫先生が、東大(駒場)でおこなった高校生向けセミナーで、19種の木工模型を披露。ネットで、全国10数校に同時放映
6、数学教育協議会の大会で、釜石南高校の生徒が発泡スチロールによる正多面体木工法を実演、秋山仁先生も参加
7、宮本次郎先生が、秋田能代工業高校で、立方体から正12面体を切り出す特別授業をおこない、拍手喝采をあびる
8、森義彦先生の工藤三角錐の研究をヒントに、佐藤郁郎先生が切頂8面体の6等分体の分割を提案。96個で菱形12面体になる6面体ができる
9、東京渋谷の専門学校桑沢デザイン研究所に、木製多面体の特設展示コーナーが開設される
10、「多面体木工」好評品切れにつき、増補版増刷決定
多面体木工2007年のニュース
2月16日、山口県防府市の青少年科学館ソラールに招かれた一松信先生が、積み木インテリアギャラリーいたち丸に立ち寄り、多面体木工の作業をご覧になりました。
2月21日、大阪府の読者T.Kさんが正12面体を試作されました。読者による製作の第1号です。
2月23日、大阪府の読者T.Sさんが多面体木工専用の、スライド式テーブルソーを自作されました。安全カバーも考案されました。
2月27日、初めての正12面体製作の写真がとどきました。
4月2日、「多面体木工」増補第2版付録の正多面体5種模型1000セットが完成しました。
5月8日、山口県の中井産業(株)の中井敏志社長が県教育委員会義務教育課に、木製の正多面体模型を県内の全中学校に寄贈する旨申し入れ。
7月13日の県内各市教育主事会議で配布されました。
6月12日、佐藤郁郎先生が、出身地の秋田県の全中学校136校と、県教育庁義務教育課算数・数学学力向上推進班に4組、の正多面体模型を寄贈されました。指導主事が各校を訪れるさいに正多面体模型を持って、ご指導くださるそうです。
7月23日、山口県周南市の周陽中学校の金重先生が多面体製作を見に来てくださいました。そのさい、金重先生から、角錐の体積公式を理解するうえで重要な、立方体の3等分体があることを教えていただきました。後で調べてみると、それは古代中国で既に知られていた「陽馬」であることがわかりました。
8月15日に、秋田県教育委員会主催の理数ユースセミナー(高校1年生77名が参加)において、佐藤郁郎先生の講演「人工心臓と立体ジグソーパズル」と、発泡スチロールカッターを使った多面体木工の実習がおこなわれました。
8月16日、大阪において、二つの正12面体スピーカーの製作発表会がおこなわれました。

11月14日、山口県周南市立桜木小学校6年の2クラスにおいて、金重先生らによる、小中連携算数授業<美しい多面体をつくろう>がおこなわれました。冒頭に金重先生が発泡スチロールカッターで正12面体を製作。そして木製正12面体が児童一人ずつに配られてその特徴を考える時間には、大人もびっくりするようなすばらしい「科学の眼」が輝きました。
11月21日、東京都新宿区の海城中学高等学校で、森昭大先生が中学1年の授業で、木製の正多面体模型を活用されました。今後ほかの学年でも活用しようと計画されているそうです。
12月10日、木製多面体模型の製作工房が、樺井産業内に移設されました。
多面体木工2008年のニュース
1月31日、金重先生が防府市の数学研究会で、正多面体模型を使った授業を紹介されました。また、発泡スチロールの陽馬切断を実演されました。
2月16日、防府市の華陽中学校でひらかれた山口数学同好会において、すべての正多面体を発泡スチロールの立方体から切り出す装置が試されました。
4月1日、大分県の手嶋先生がご家族で積み木インテリアギャラリーをご訪問くださいました。中学2年生と小学5年生の男の子の兄弟が、正20面体と正12面体を見事に製作されました。
4月2日、手嶋先生のご好意により、大分県の4校に正多面体模型が寄贈されました。
5月、数学者の秋山仁先生から、東京都区部の中学校268校にたいして正多面体模型が寄贈されました。
5月26日、秋山先生がモスクワ大学での講演準備のため、積み木インテリアギャラリーに来訪されました。
6月23日、NPO法人科学協力学際センターより、全国の盲学校71校に正多面体模型が5セットずつ寄贈されました。
7月25日、産業技術総合研究所の手嶋さんと、理化学研究所の池上さんが視覚障害者むけの幾何学教材開発のため、積み木インテリアギャラリーを来訪されました。
12月、秋山仁先生が論文「The Atom for Parallelohedra」(小林みどり・中川宏・中村義作・佐藤郁郎共著)を発表されました。
多面体木工2009年のニュース
1月30日、独立行政法人産業技術研究所デジタルものづくり研究センターのプロジェクト「視覚障害者の立体認識機構の研究および立体幾何学教材の開発」からのオファーにより、30種類の木製多面体セットを製作しました。
2月、川添先生らの東北大金属材料研究所のグループがダイヤモンド・黒鉛に次ぐ第3の炭素結晶の合成実験に着手。その構造は「多面体木工」98p掲載の切稜立方体による3面体かご型モデル!
9月、秋山仁先生の監修で、近代科学社から、「多面体ワールド」(仮称)が出版されることになりました。
発泡スチロールカッターによる多面体製作の方法も紹介されるそうです。お楽しみに。
11月8日、広島中央視覚支援学校理療科の寺口先生と森先生が積み木インテリアギャラリーに来訪されました。全盲の森先生があっというまに六角柱パズルをつくられたことに、一同驚嘆しました。木肌の感触が最適とのご意見で関節模型も製作することになりました。
11月22日、京都大学総合博物館で、宮崎興二先生の「四次元のかたちを見る」という講演において、正120胞体と、正600胞体の木工模型が披露されました。
12月、佐藤郁郎・高木隆司共著「Space Division-View Point of Pathology and Physics」が「Forma」誌に掲載されました。
多面体木工2010年のニュース
1月、京都大学大学院人間・環境学研究科の立木秀樹先生が研究されてきたImaginary Cubes16種の木製模型を製作しました。
1月26日、「geometry junkyard web site」に積み木インテリアギャラリーの英文ページが紹介されました。
2月10日、東京アドエージェンシーの相本輝さんが積み木インテリアギャラリーを来訪されました。大きな正20面体を使ったオブジェが沖縄のシーサーコンテストに入選されたそうです。
2月26日、ノルウェーのモンテッソーリ幼稚園から教具にしたいと9種の多面体セットの注文がありました。お礼にノルウェーの伝統的な木彫りをいただくことになりました。
4月、九州産業大学工学部の牛島邦晴先生先生が、木製の正四面体を敷き詰めたInterlocking Elements の強度特性実験を開始されました。
6月29日、「数学と芸術」一日セミナーと展示が、東海大学の代々木校舎でひらかれました。くわしい内容はこちらをごらんください。好評だったので来年は週末に開こうという話になっています。
6月30日、つくばの産業技術総合研究所を手嶋吉法さんに案内していただいた際、「地質標本館」にて、デューラーの8面体にそっくりの「パイロクロア」という鉱物結晶を発見しておどろきました。デューラーの8面体には自然界のモデルが存在していたのかもしれません。
8月29日、東京秋葉原のパズルショップ・トリトから、切稜立方体パズルが4種類のシリーズで発売されました。http://torito.jp/
9月、アメリカのモンテッソーリ幼稚園から正多面体模型の注文が続きました。Thank you so much. We will be using these to introduce our Montessori 3-6 year olds to geometric shapes. They learn vocabulary so easily at this age, and so much through their hands. Your solids are exactly what we need, and will be well loved.手で触ることの大切さ、日本の公教育も見習っていただきたいものです。
12月、「多面体木工増補版」の原稿が取り揃い、印刷所での作業が始まりました。来年3月出版の予定です。くわしい内容はこちらをごらんください。
多面体木工2011年のニュース
2月、北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科 上原研究室所属の後藤新さんが、拡張型ホフマンパズルの模型を活用して、修士論文を上梓されました。
3月1日、NPO法人科学協力学際センターから、「多面体木工増補版」が出版されました。
4月、三重県で住宅リフォームの仕事をされている「いわまん」さんが、多面体木工法を独自にアレンジされ、普及型のスライド丸鋸で正多面体模型を製作されました。第1号として、三重県三重郡菰野町の朝上小学校に寄贈されました。
5月9日〜21日、「秋山仁のジオメトリカル・アート−幾何学の美−」(於:銀座吉井画廊)が開催され、平行多面体の元素定理にまつわる木製模型がたくさん展示されました。
7月下旬、全国の国立大学附属中学校の数学担当の先生方に宛てて、木製正多面体模型を1クラス分プレゼントするお知らせを発送しました。
8月8日、弘前大学教育学部附属中学校に正多面体模型40セットを贈りました。
9月5日、香川大学教育学部附属坂出中学校に41セット贈りました。
9月27日、広島大学附属三原中学校に42セット贈りました。
10月17日、北海道教育大学附属札幌中学校に45セット贈りました。
11月7日、香川大学教育学部附属高松中学校に42セット贈りました。福島大学附属中学校には、「いわまん」さんと合作で44セット贈りました。
11月17日、山口大学で開かれたアルゴリズム研究会の参加者6名が積み木インテリアギャラリーを来訪されました。ペンタドロンをはじめとする空間充填模型や切稜立方体パズル、正多面体発泡スチロールカッターなどおおいに楽しんでいかれました。
12月12日、北海道教育大学附属釧路中学校に42セット、信州大学教育学部附属松本中学校に7セット、東京大学教育学部附属中等教育学校に10セットの正多面体模型を贈りました。以上は2012年の3学期の中学1年生の授業で使われます。

多面体木工2012年のニュース
1月6日、琉球大学教育学部附属中学校に木製正多面体セット44組を贈りました。今年度の授業にぎりぎり間に合ったようです。
1月19日、香川大学附属高松中学校1年の数学の授業で、寄贈した正多面体模型が活用される様子を見学させていただきました。三好先生の工夫で巾着袋に入れられた模型を取り出した生徒たちは、遊びながら観察し、驚くほど鋭く正多面体の特徴を見出していきました。
多面体木工 増補版/目次
CG解説:立方体切稜法による正12面体の製作
写真解説:木工多面体の作り方
多面体木工(増補版)出版に当たって @
まえがき B
第1章 多面体木工法の基礎 1
1.1立方体切稜 2
趣味の木工職人と数学愛好家との出会い 2
立方体切稜のおもしろさ 5
立方体切稜の木工法 6
1.2切稜から切頂へ 9
切稜の度合いを変える(菱形12面体) 10
切稜の角度を変える(六角柱) 10
切稜を基礎とした切頂(切頂8面体) 12
切頂立方体のバリエーション 15
1.3黄金比の切稜 18
切稜と切頂の妙(正20面体) 18
感動の正12面体 19
(付.1)正12面体であることの証明 24
(付.2)正20面体であることの証明 27
(付.3)正12面体の立方体切稜法と正5角形の作図法 29
1.4切稜と切頂の複合31
黄金比系の切頂 31
正四面体の切頂 32
切稜切頂12面体 33
切稜切頂立方体 34
ミラーの多面体 35
最難関のねじり切り 37
第2章 組み合わせて楽しむ木工造形 42
2.1切稜立方体による積み木 43
おもしろい積み木の条件 43
起源は古代中国のさいころ 51
切稜・切頂と結晶格子模型 57
2.2さまざまな空間充填立体 60
α-14面体とβ-14面体 60
ウィアの12面体と14面体 64
コンウェイの2重プリズム 65
積み木で考える空間充填 66
空間充填立体の分割 74
正12面体と立方体とジョンソン立体91番 77
写真解説2: 切稜立方体積み木による多面体模型 79
切稜立方体による結晶構造シュミレーション 80
菱形12面体の作り方 81
菱形30面体の作り方(二重切稜法) 82
デューラーの8面体の作り方 83
尖頂菱形60面体 84
大12面体と大20面体 85
パズル仕立ての星型多面体 86
4次元正120胞体 87
4次元正600胞体 89
黄金菱形6面体の組み合わせ 90
2.3四次元正多胞体の三次元投影模型 93
四次元正600胞体積み木の製作 97
特別寄稿 原子の作る美しい構造 東北大学金属材料研究所 川添良幸 101
美しい五角形タイル貼り 108
ダイヤモンド結晶とK4結晶 109
切稜立方体の結晶学における定位 113
CG解説2: 多面体木工法によるCG製作 115
第3章 身近なもので作ってみよう 118
発泡スチロールの立方体から正多面体を切り出す 119
(岩手県立釜石南高等学校からの研究報告)
参考文献 131
あとがき 132
安全上のご注意のお願い 135
索引 136
読者からのおたより紹介
[T・Aさん]今日,無事に「多面体木工」が手元に届きました.
どうもありがとうございます.
多面体に関して全くの素人である私でも,「多面体木工」は大変読みやすく,多面体の作製手順から,多面体にまつわるお話まで盛りだくさんで,とても興味深く拝見させていただいております.
なかでも,中川様と佐藤様の,多面体に関するやりとりが書かれていますが,これは,まさしく共同研究のひとつの形であると私は思いました.互いにアイデアを出し合い,試行錯誤を重ねながら目標に向かっていくというのは,言葉で言うのは簡単ですが,実際にそのような関係を築くことは,容易ではないと思います.なので,お二人の関係がうらやましくもあり,私も,このような形の共同研究を
いつか行いたいと触発されました.
えー,多面体とは関係ない視点で「多面体木工」を見てしまう私ですが,完成に至る過程の描写は,読む側にとって理解が深まりますし,プロジェクトXみたいで,個人的には大好きです.
まだ,中身をすべて読んではおりませんが,この度は,貴重な書籍を送っていただき,本当にありがとうございました.
[K・Sさん]この度は「多面体木工」をお送りいただき、ありがとうございます。ホットで詳細な情報がもりこまれており、楽しく拝見させていただきました。
私は趣味で、おり紙を使って多面体を作っておりました。同封した写真がその一部です。いろんな本を参考にして作っているとき、木工で作ったらどうなるのか考えるようになりました。それから中川様のホームページに出会ったわけです。
実は私は実際に木工で多面体を作ったことはありません。実家にいる私の父が木材関係の仕事をしておりまして、電動のこぎりや糸のこなど工具が並んでおります。いつの日か多面体を木工で作る自分の姿を想像している次第です。続編を出版されることがございましたらお手数でもご連絡いただければ幸いです。
[S・Kさん(ミヤギTV)] 川添 先生。お贈りいただきました「多面体木工」はいい本ですね。昔紙工作で多面体を作らされた経験を思い出しながら、さっそく感動しながら読み進めています。これは書店で売れると思いますが。
[H・Aさん]川添先生。本日、「多面体木工」の本と多面体木工品を受け取りました。ありがとうございました。
折り紙も日本の伝統ですが、この木工品も代表ですよね。
また、本の内容、かなり難しいですね。簡単そうに書いてありますが。
[MMさん] 「多面体木工」ありがとうございます。
多面体に興味を持って、その関連の本を集めていますが、製作タイプの本としては、
「多面体の模型 その作り方と鑑賞」(マグナスJ・ウェニンガー著)
「多面体の折紙」(川村みゆき著)
「立体図形の変化とそのデザイン」(えんどう けん著)
「CGで知る相貫体」(山口陸幸著)
と共に、すばらしい参考書が一冊増えました。本当にありがとうございます。
読んで、特に感動したのは、正十二面体の製作過程で、「それはまるでさなぎから突然蝶が現れるような不思議さです」という記述です。一生、記憶に残る名文です。
また、「未知の空間充填立体が発見される可能性が残されている」という文章もワクワクしました。
「鉱物」の世界でも、「新鉱物」の発見がありますが、同じ様な関心があります。
さて、私の鉱物関連コレクションの中に「木製結晶模型24種」がありますが、けっこう高価でした。「WOOD CRYSTAL MODELS」には210タイプの模型があるそうで、「多面体木工」を読み、自分で作ってみたいという気持ちになりました。
プラトン、アルキメデス、ケプラー、ロバート・ムーン、バックミンスター・フラーに繋がっている
系譜としての「多面体」の魅力は「鉱物結晶」や「原子構造」の世界に繋がる「万物の美と神秘」の根源です。
寄贈限定出版という貴重な本を頂き、本当にありがとうございました。
初版寄贈限定版は2006年8月に刊行され、すべての各都道府県立図書館、ならびに以下の市立図書館に収蔵していただいております。
北海道:旭川、小樽、帯広、釧路、札幌、函館、稚内
東北:青森、弘前、八戸、秋田、釜石、盛岡、石巻、仙台、山形、酒田、いわき、郡山、福島
関東:草津、日立、足利、小山、高崎、所沢、船橋、松戸、相模原
東京:国分寺、渋谷、新宿、杉並、世田谷、多摩、八王子、町田
中部:小松、大垣、豊田、豊橋、愛知芸術文化センター、浜松、四日市
近畿:京田辺、京都、長岡京、大阪(天王寺)、堺、橿原、神戸、三田
中国:米子、倉敷、福山、岩国、宇部、下関、徳山、防府、萩
九州:北九州、大川、福岡少年科学文化会館、佐世保、延岡

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