桜の蕾も綻びそうな3月某日。
太陽の眩しくて優しい光が、暖かくて心地いい。
今日の天気は、いつもの不安定な天気が嘘みたいな快晴。
こんな日は、お洗濯するに限る。


洗濯機にたまった洗濯物を放り込む。
洗剤入れてボタンを押したら、後は待つだけ。
最近の文明の発達はホント凄い。



バルコニーから青い空を見上げる。
雲ひとつ無い一面の青空。
脱水するまでまだ時間がある。
香はそれまで、ソファでお昼寝する事に決めた…。



窓から吹き抜ける春の風。
眠っている香の頬を、優しく暖かく包み込む。
それはまるで、母親の様な…。それはまるで、恋人の様な…。



用事を済ませたリョウが戻ると、リビングのソファには眠っている香がいた。


「こんなトコで眠ってると、風邪ひくぞ…」


半分呆れ顔。けど半分笑顔。
いつものスイーパーの顔ではない。ただの普通の男の顔。


「香、起きろ。おい、香」
「う…ん…、…あれ、リョウ?ホントにリョウだ♪」
「ホントにって…、俺はこの世に1人しかいねぇっつぅの」
「だってね、今までずぅっとリョウの夢見てたんだ」
「俺の夢?」
「そう、リョウの夢。夢の中でね、リョウがずっとあたしを抱き締めてくれてるの。
凄く幸せだった〜♪」



無邪気に笑う香の腕を、リョウがグイッと引寄せる。
そして、強く抱き締めた。



「…リョウ?」
「…過去…形になんか…するなっ。夢ん中のより現実の方がずっとイイ…」
「自分に嫉妬してどうするのよ…リョウ」
「香…」
「あたしがリョウの夢を見るのは、それだけリョウがスキっていう証拠。
だから、あたしは凄く幸せなのよ」


リョウの両手が、香の頬を包み込む。
優しく愛しそうに…。
互いの瞳と瞳が交じり合う。



「香…、お前を愛してる。ずっとお前だけだ…」
「あたしもよ、リョウ。リョウだけをずっと愛してる…」



唇と唇が触れ合う。
最初は優しく、しかし、それはすぐに激しいモノへと変化した。



「…桜の花の様にベッドの上で咲き誇るお前を、今すぐ見たい…」



甘く低い声でリョウに耳元で囁かれる。
すでに、香に抵抗する行為はさらさらない。
香はリョウの首に腕を廻すと、ウットリとする瞳でこう言った。



「…リョウの手で、思う存分あたしの桜の花を咲かせて…」



その言葉にリョウは口の端をにぃっと吊り上げると、香を抱え二階へと階段を上っていった。



「お前の桜の花は、他の誰よりも美しく妖しいだろうな…」



Fin


★作者の言い訳★

すみません…。洗濯してた筈なのに、最終的にはあっちに…。
この続きは各自で妄想して下さい。








うっきゃーーー/////お二人目はなんと!!
甘い話を書くと右に出るものはいない(握拳)

Ryo&Kaori is City Hunter

ゆう様
よりラブラブな二人を頂戴致しました〜!!
リョウちんの腕の中で見事に咲き誇ったでしょうねカオリンvv
続きは各自でなんて…い・け・ずなんだからぁ////もう!!
あまりにも素敵すぎて。桜花の脳内が花盛りでございます(爆)

最後に。
ゆう様、ホントーーー!!にありがとうございました<m(__)m>